2017年3月25日土曜日

2017.03.20 『自転車ツーリングファーストガイド』

編者 田村 浩
発行所 グラフィック社
発行年月日 2012.06.25
価格(税別) 1,600円

● 次のようなことが書いてある。
 自転車は人の行動力を何倍にも増幅してくれる。エンジンや風力など外的要因に頼ることなく自分の力で進むことができ,行く手を決めるのも乗り手次第だ。もっとも自由で,もっとも効率がよい乗り物が,自転車である。(p9)
 取り付けにキャリアが不要で着脱が容易なバッグも登場しているから,ロードバイクですら,ツーリングに必要な諸装備を積載することは難しくない。(p19)
 安易にバッグを追加したり,リュックを背負ってあふれた荷物を吸収するよりも,その荷物ひとつひとつが本当に必要なのか考え直してみよう。(p23)
 疲れずに,しかもペースを下げないためには,あまり休まずに淡々と走るのがいい。つまり,速度を抜本的に上げるのではなく,遅れないようにする。速度を上げて5分稼ぐのは大変だた,立ち止まってコンビニなどで休憩すると,あっという間に10分は経ってしまう。(p106)
 「もう少し回るんだけどなあ」といったペースに抑え,あくまでもがんばらないこと。20分以上持続できるペースが,ツーリングを計画する際の基本となる。(p106)
 ツーリングではどんなに速度が下がっても構わない。前に進み続けることが大切だ。(p107)
 単純に貧乏旅行と考えるよりも,宿泊費用を節約することで,旅の持続性が高くなるのがメリットだといえる。一週間分の宿泊代が浮けば,キャンプ道具に投資した費用の元は取れるだろう。(p131)
 シンプルな調理道具でも,ちょっとした手間と食材次第で,高級レストランに劣らぬ味を楽しむことができる。(p133)
 できねーよ,できるわけねーじゃん。だいたい,1日走って疲れてるのに,自炊なんかする気になるかよ。
 日本国内なら,どこに行ってもコンビニ,自販機,スーパーはあるんだから,すぐに食べられる弁当,総菜,野菜ジュース,乳製品を買って,それですませるのが現実的だと思う。ガスバーナーや食器や食材を自転車に積んで旅する気には,ぼくはならないが。
 これが,自転車で世界を旅するというなら,また話は別だ。
 ブルベには「一般的なサイクリスト」が長距離を完走できる“しくみ”と,非日常的な魅力が満ちている。(p135)
● 自転車にテントと寝袋を積んで,宿代を浮かしつつ,長期間の旅をする。男子ならたいてい憧れる。歳とともにそうではなくなるが。
 が,完全にゼロになるわけではなく,木炭の熾きのようにくすぶっていたりする。

● この本は主には若い人たちに向けてのガイドブックなんだと思うんだけど,夢見る年寄りにとっても,夢のよすがになる本だ。
 日本一周ツーリングに出るまえに,ブルベでSRは取っておきたい。取ったから何がどうなるってわけではないんだけど,気がすむというか。ブルベの記事は見開き2ページしかないけれども,情報量は多い。