● 人間ドッグで境界性糖尿病だと言われたおかげで,自転車通勤が継続している。どれほどの効果があるのかは自分の身体で試してみるしかない。要は,痩せられればいいらしい。
● 自転車で職場に通うといえば,中学生の頃は毎日そうしていたわけだ。そのときの記憶が問題だ。
冬は寒く,坂道では疲れ,車には邪険にされ,つまりは自転車は辛いものだという記憶が,楽しいという記憶より強いのだ。
● 通学路も学校から指定されていたのだと思うのだが,皆それにしたがっていた。ぼくも同じだった。そこを破ろうとする生徒が一人もいなかったのが,不思議と言えば不思議だ。
県道を走って通学していたんだけど,近くを流れている川の堤防を走れば,もっと楽だったし,何より安全だった。
が,その川の堤防を走るという発想はまったく湧かなかった。経路探索という言葉はなかった。中学生とはいえ,このあたりが少しく情けない。
● 当時はまだ未舗装の道路がけっこうあった。パンクもしたんだろうけど,そのあたりの記憶はない。“セミドロップ”の5段ギアの自転車で通学していた(ドロップハンドルは禁止されていた)。そんな生徒は少なくて,それが自慢でもあったんだけど,その自転車は中学の3年間で廃棄されたようだ。
手入れもしないで毎日通学に使っていればそんなものだろうか。
● ともかく。この先,自転車の楽しさを身体が感じてくれるようになるといい。自転車がないと生活できないくらいになるといい。