2011年8月7日日曜日

2011.08.07 災難

● スマートフォンは音楽プレーヤーとして使う時間が最も長い。遊びの道具になっている。みな似たようなものなのだろう。だからこぞ,スマートフォンは売れているのだろう。
 これだけでもスマートフォンを買った甲斐があるといえるかどうかはわからないけど,音楽を聴くだけなら,もっと小さくてもっと軽いiPodを買った方がよかったかもしれないとも思う。

● しかし,「MyTracks」を使うたびにスマートフォンにして良かったと思うんですね。
 そこで自転車なんだけど,1号のタイヤが傷みが激しくなっていたんだけど,放置していた。が,いつまでもそのままにはしておけないので,ネットオークションでタイヤを手に入れて,自分で交換した。工具なしで交換できる。今どきのスポーツタイプの自転車はほぼすべてがこの方式になっているんですな。

● 直した自転車で7日に宇都宮まで走ってみた。特に問題なし。やはり2号の方が車輪径が大きい分,スピードは出るけど,宇都宮あたりなら1号でも何の不都合もない。
 ところで,1号と新たに買った2号はどうも相性が悪くて,2号を買ったとたんに,1号は機嫌を損ねるようになった。サドルが飛んだのもそうだし,パンクが続いたりもした。
 1号を直したら,とたんに今度は2号がヘソをまげてしまった。

● というのは,1号を直して間もない7日(日)に兼ねて念願の1日2百キロ走行に挑んだんですよ。土浦までの往復ですね。2百キロも走るんだから小径車の1号ではなくて,27インチタイヤの2号を使うのは当然だ。
 で,鬼怒川の堤防を快調に走っていたんだけど,茨城県に入る手前でパーンと大きな音がして前輪がパンクしてしまった。

● 場所が場所だから自力で直すしかない。もちろん,パンクは想定しておかなければならないから,修理セットは持参していた。まず,その場でタイヤを外してチューブを点検したら,大きく裂けているところが一箇所あった。それにパッチをあててタイヤを装着して携帯用の空気入れで空気を入れた。が,全然入らない。
 ものの本によるとパンクなど15分で修理できるとあるんだけど,ぼくは1時間かかる。タイヤを元に戻すときになかなかうまくいかないのだ。たぶんコツがあるのだろうが,ぼくがやると何だかんだで1時間かかる。

● 炎天下だ。しかも前日にムスコの中学校の奉仕作業があって,校庭の草むしりをやってきたんだけど,その最中に,姿勢がたたったのか腰を傷めてしまっていた(年だよねぇ)。中腰になるのが辛いんですね。
鬼怒川べりでパンク修理
 そうした中での作業だ。それでダメだったときのダメージは大きかった。自転車を置いて一番近くのコンビニで自分に水分を補給して,鬼怒川の流れのあるところまで自転車を移動し,再びパンク修理に挑んだ。チューブを水に浸して泡が出る箇所を確認。これがもうひとつあった。同じ作業を繰り返すのは嫌だから,その一箇所だけかどうか丹念に確認したつもりだ。そうしてまたもや手こずりながらタイヤをはめこんで空気を入れる。しかし,またもや入らない。

● 三度,バラして,また水につけて確認。何ともう一箇所,勢いよく泡が吹き出ているところを発見。パッチをあてて,またもや手こずりながら元に戻した。のだが,悪い予感があたって,やはり空気は入らない。
 したがって四度目の作業をしなければならないのだが,パッチが3枚しかなかった。つまり,もう手はない。
 休み休みの作業で,ここまでに4時間を要している。

● 鬼怒川の堤防とあっては,自転車屋を探すのもままならないし,タクシーを呼ぼうにも,ぼくの2号はタクシーのトランクには入らない。
 そこでどうしたかというと,真岡の勤務先まで押して歩くことにした。途中で休みながら,現場から事務所まで19キロを4時間半かけて歩きましたとも。

● 1号のサドルが飛んだときもそうだったけど,今回はそんなのは比較にならないほどに悄然として歩いた。途中で雷雨にも遭った。幸いにして雨宿りする場所が近くにあって助かったけど。
 しかし,誰が悪いのでもない。自分のせいだ。要はパンクに対応できなかったってことだからね。パンクしたときの状態からして,おそらく,チューブを交換しなければならないのだと思われるんだけども(暑さのために空気が膨張して,チューブがバーストしたのだと思われる),チューブを交換するには車輪を外さなければならない。
 ぼくの2号は上に書いたクイックレバーではなく,その作業をするには工具が必要だし,工具があったもぼくにできるかどうか(たぶん,できるとは思うが)。それゆえ,替えチューブは持ち歩いていなかった。

● と,書き連ねてみても,要はパンクに対応できなかったのだ。この屈辱感というか敗北感は相当なもの。

● 事務所に着いてしまえば,そこに自転車を置いて,あとはバスで帰ることもできる。結局,ヨメに迎えに出てもらったんだけど。
 自転車の神さまに手痛いご褒美をいただくことになったわけだが,誰でも一度は経験していることかもしれない。よりによって,この日にこの場所でパンクするとはなぁ。

● というわけで,とんでもないハメになってしまったんだけど,こういうことでもないと見られない風景を見ることができたともいえばいえる。

● 最初の修理のとき,高齢のサイクリストが自転車を停めて話しかけてきた。他のサイクリストと挨拶以上の話をしたのは初めてだ。だからどうということはないんだけど,彼はパンクを経験したことがないらしい。パンクは滅多にしませんよねぇと言っていた。
 パンクはしないときにはずっとしないし,するときには1日に2回することもあるとしたものだが,どうもパンクに無縁な人が多いようなのだ。
 これはおそらく,ぼくの自転車が安物で,タイヤもチューブも粗悪品であることが一因かもしれない。タイヤとチューブだけはいいものを使うべきなのかも,と思いましたね。

● ところで,パンクの現場までの走行距離が62キロになっていた。ここまでで62キロもあるとすると,4月に小山まで走ったときの走行距離は百キロなんてものではなく,片道で80キロはあったかもしれない。単純に往復で160キロ。体感よりはるかに長い距離を走ったことになる。
 土浦まで往復すれば,2百キロどころではなく3百キロに達するかもしれない。ものの本によれば,1日の走行距離の限界は3百キロだとあるから,その限界近くまで走れることになりそうだ。

● しかし,本当かなぁ。真岡の事務所までが30キロ弱だからねぇ。62キロというと,事務所まで往復した距離になるのだが,そんなに走ったとは思えないんだよなぁ。
 鬼怒川堤防を走っているから,基本的に下りだし,一般道と交差しなくてすむ構造になっているので(橋梁の下を走れる),スピードに乗れるのは間違いなくて,すこぶる快適に走れるんだけど,それにしてもこの距離を走っているのかなぁ。

● とはいえ,GPSで計測しているんだから,大きく違うことはないはずだ。ということならば,3百キロを狙ってリベンジだ。
 ぼくの2号は普通のサイクリストが乗っている自転車に比べると,性能もかなり見劣りする。いまどき珍しい6段変速だ。アップダウンがないサイクリングロードを走る分には,性能の差もあまり出ないと思うが,それにしたって,この自転車で3百キロを走れればなかなか大したものですよ(→「MyTracks」はしばしば正確ではない数値を出すことに,この後,気がついた)。