● ところが。復りは参ってしまった。往きよりずっと時間を要した。なぜかといえば,何度も休憩したからだ。あるいは自転車を降りて押して歩いたからだ。
なぜそういうことをしたのかといえば,尻が痛くて乗っているのが耐え難くなったからだ。足は全然大丈夫なんだけど,尻が大丈夫じゃない。
● 会社を出て,ものの数分も経たないうちに,こりゃいかんと思うに至った。何とかだましだましして,「道の駅はが」までは普通に辿り着いた。
ここまでくれば中間点は過ぎているのだが,ここからが長かった。
● でも,ですね,「道の駅はが」でベンチに座ってコーラを飲みながらわが愛車(?)を見やって,自分は翼を手に入れたと思った。この自転車があればどこにでも行けるって。
車だったらもっと遠くまでいけるわけだけど,車を自分の翼だと思ったことはない。車にはエンジンがあって,ガソリンがエンジンを回転させるわけだから。
自転車は自分が動力だ。自分の力だけで遠くまでいけるのだ。翼じゃないか。
● 翌25日は車で出勤した。26日にサドルを交換。家にあったママチャリのサドルを流用した。ぼくの自転車にデフォルトで取り付けられていたサドルは,幅の狭い細身のサドル。カッコはいいんだけどねぇ。もっと幅広のやつに交換。