● 左手が使えないと,困るのが体を洗うことだ。右手で右手を洗うことはできないのだ。
相方が洗ってくれるんだけど(ありがたいことだ),だんだん(回数が重なるごとに)介護されてるような気分になるんだよね。
でね,介護されるって,それ自体,いい気分のものじゃないんだわ。
● だものだから,その不快な気分から逃げようとする。自分でやろうとする。
といっても面倒なものだから,やらなくてもいいかと思いがちになる。風呂なんか1日くらい入らなくたって死にやしねー。
● 介護の現場では介護者がけっこう苦労してるんじゃないかと思う。作業それ自体じゃなくて,被介護者のわがままを持て余すという意味で。そのわがままは,介護されたくないというところから来ているんだろうな。
早く介護ロボットが実用化してほしい。相手がロボットなら,介護される不快さはかなり減じるんじゃないかと思うので。
● 液体のボディソープより固形石鹸の方が扱い易いのも発見のひとつ。
紙やすりの目の細かいやつを両面テープで壁に貼りつけておくか。石鹸をぬった右手をそこにこすりつければ,垢が取れてきれいになるんじゃないか。
という,ヤケクソな妄想を抱いたりもする。
● こういうことにでもならなければ気づくことができなかったことは,いろいろある。
が,事故なんかやらない方がいいに決まっている。やってしまったものだから,それを合理化する心理が働いている。