● 21日(土)は自転車で南那須(那須烏山市)の谷中という集落を訪ねてみた。7月19日(南那須の岩川を遡って琵琶池に行った)とほぼ同じコースを辿って,志鳥に。谷中は志鳥にある集落だ。
かの田中正造の谷中村の人たちが移住先を求めて北に向かって歩いているときに,その中の何人かがここでいいやと落ち着くことにした。ゆえに,谷中と称するのだと言い伝えられている(というか,史実である)。
● 谷中について色々と話を聞く機会はあったので,ひょっとして栗山村の趣を湛えた集落が南那須の中にあるのかもしれないと勝手にイメージを膨らませていたのだが,この日まで実際に訪ねることなく過ごしてきた。
で,行ってみれば,別にどうということもない田舎の集落だった。志鳥に溶けこんでいる。当然っちゃ当然のことだ。でも,谷中ってどんなところなのだろうとかすかな引っかかりはあったわけで,それを解消してスッキリした感じ。これも自転車だからこそ,わざわざ行ってみる気になった。
● 谷中集落をすぎると山道になる。喜連川の鹿子畑に至ることは地図でわかる。当所の予定ではこの道を通って帰るつもりでいたのだけれど,登りに恐れをなして来た道を引き返すことにした。
● ここまで来る間にもアップダウンをふたつ超えてきた。仁井田の峠越えでは,中年女性の運転するママチャリに抜かれてしまった。電動アシスト付きの自転車だった。
次は大和久と熊田の間にある山越え。自転車じたいに助けられて何とか登り切ったけれど,初老に達しつつある身には,登りはきつい。
● 帰りは,大金から先は幹線道路の県道宇都宮烏山線を走ってみた。車を避けて裏道を走るよりも体は楽だった。勾配が均等に均されている感じ。峠越えの勾配も,旧道に比べると,アプローチが長くなっていて,その分,勾配は緩くなっている。ありがたい。