● 昨日のこと。
やっちまった。自転車通勤。五行川サイクリングロード。職場まであと数キロの地点で転倒。
● 頭部の打撲はなし。首から下は無傷。骨に異常はない。前歯が1本グラグラする。顔面から出血。五行川の水で洗い流し(それしかないから),来ていた下着を脱いで顔を押さえていた。出血は止まったが,これじゃ職場には行けないから引返す。
自転車は大丈夫のようだ。ただし,左右の指が細かく痛むので,ハンドルを握れない。しばらく休んでからにしよう。
このとき,横になりたいと思った。こうした事故はたとえ軽症でもけっこう消耗するらしい。
● メガネ破損。自転車も無傷というわけにはいかなかった。前輪がパンクしていた。タイヤがわずかに裂けている。
向こうに神社があるので日陰に避難(水道が使えたのはありがたかった)。パンクを直して自走で帰ろう。
● 予備チューブは持っている。が,指が思うように動かないので,難儀。事故ったのは8時。5時間以上経過するのにまだ現場の近く。
チューブ交換後のタイヤのはめ込みができない。残り20センチがどうにも。ミニベロでも苦労したけど,これほどではなかった。コツがあるんだろうか。これではパンクの修理も自分じゃできないことになる。
さらに粘ってみたが,諦めることにした。自転車は逆さにして神社に置いていくことにする。盗んでいく人もいないだろう。
● 一般道まで歩いてタクシー会社に電話した。顔はフランケンシュタインさながらだし,服には血糊がアチコチにあるので,これでタクシーに乗るのは憚られたんだけど,しようがない。
家に戻ったときにはグッタリ。病院に行くのは拒否。そのまま横になった。両手の中指,薬指の第二関節から先に,疼痛あり。2秒に1回,痛みが走っていく。
それが眠るのを妨げてくれたが,いつしか寝入っていた。
● 日本広しといえども,今日1日をこれだけ益体もない過ごし方をした人はそうそういないだろう。
● さて,一夜明けて。顔の傷は絆創膏を貼って隠せるし(顔は腫れていない),両手指の疼痛も消えた。痺れてはいるが。
出勤できるかなと思ったんだけど,問題は指に力が入らないこと(しかし,サイクルグラブを付けていたから,この程度ですんだと思う)。車のハンドルを握れないかもしれない。
ので,相方の言うところにしたがって,休んでしまうことにした。
● 病院にも連れて行かれそうだ。自然治癒力でOKの範囲というのが自己診断なのだけどね。
それより,自転車を取りに行かなくちゃ。メガネも直さなくちゃな。自転車も販売店に持っていかなくちゃ。自分じゃどうにもできないんだから。ホイールも歪んでいるかもしれないし。
● サイクリングロードで転倒なんて,普通ならあり得ないことだ。超初心者コースでなぜ転倒する?
調子が良くて快調に飛ばしていたことは事実だ。自己ベストを更新できそうでルンルン気分だった。
が,30km/h出そうが,40km/h出そうが(ぼくには出せないが),ちゃんと前を見て走っていれば,自転車は安全な乗物なのだ。普通に整備した状態で乗っていれば。だから,速度が出ていたのは確かだけれども(しれた速度ではある),それが転倒の原因ではない。
● よそ見をしてしまったのですよ。裾バンドが緩んできたような気がしたので,自分の右足首を見てしまった。時間にすれば2秒くらい。
これでハンドルが右を向いてしまった。これがあと2m先であれば土手の斜面を滑っていくだけですんだと思うんだけど,たまたまそこだけコン柱が何本か,鉄パイプが何本か,まとめて道路際に置かれていた。そこに乗りあげてしまったんだなぁ。
● 乗りあげてもコントロールはできたかもしれない。そこでアッと思ってしまった。アッと思ってしまうのはコントロールの放棄だもんね。そこで勝負あった。
● ともかく,裾バンドが気になるのであれば,速度を落とすか自転車を停めて確認すべきだった。それを怠ってしまった。
それ以前に,緩んでしまうような安物の裾バンドを使っていたことが絶対的なミスだ。