今更病院に行ってみたところでしようがないよ,と思ったけれども,相方が心配してくれてるのもよくわかるし,迷惑をかけてしまっているのもわかるので。
● で,腫れている両手のレントゲンを撮ってもらうことに。痺れのひどい右手は異常なし。が,腫れているだけの左手に骨折があった。
そこ,ぜんぜん痛みはないんですけどねぇ。
でも,きれいに折れてますよ。ボクサー骨折といわれるんですけどね,ボクサーがパンチを当てたときに折れやすいところですね。
サイクルグラブで保護されてたところなんですがねぇ。
グーの状態で手をついたんじゃないですかね。折れやすいところなんですよ。財布を持って転ぶとかでも折れることがありますから。
そういえば,最初に腫れたのはそこでしたね。● というやり取りをして,固定具を作ってもらうことになった。骨を矯正して固定する。その矯正のときはかなり痛かった。女性が出産するときの痛みはこんなものじゃないはずだ,と言い聞かせて耐えましたよ。
右手の中指も固定された。これじゃパソコンのキーボードが叩けないから,仕事にならない(この状態だとスマホの方が扱いやすい)。
困ったもんだ。それもこれも,すべて自分の不注意に起因するのだが。
● 病院にいる間に雨になった。しかも,かなりの降り。自転車を取りに行かなければ。恐る恐る相方に回ってくれるよう頼んでみた。が,自転車なんてそのままでいい,と。アララ。
完璧に働いてくれていたのに,乗り手がヘマしたばっかりに,この雨の中を濡れているのか。たまらんなぁ。
● こうなって気づくことが2つある。
ひとつは,人の身体機能は全であって初めて一であることだ。どこかが失われると,喪失箇所はそこにとどまらず,全体が影響を受ける。
身体に障害を抱えている人は,見た目以上に大変か。それが常態になると,新たなバランスが生まれるのかもしれないが。
● もうひとつ。配偶者への依存度の高さ。何だかんだ言って,それは痛感する。
ぼくのような男と結婚してしまい,あまつさえこういう頓馬の尻拭いもさせられる。
でも,アホタレと悪態をつきながらも,どことなく嬉しそうに見えるのは,こちらの欲目というやつか。
● あ,あともうひとつ。ぼくはまだ多少なりとも給料を運んでいるからアレだけれども,完全引退してからこういうことを仕出かすと,たんなる穀潰しになってしまうのかも。
配偶者や周囲からそう言われる前に,自分でそうだと決めつけちゃうかもしれない。ちょっと切ないね,これ。