● 新年の正月は九州や山陰など西日本では大荒れの天気に見舞われた。東北でも大雪でとんでもない目に遭ったドライバーがたくさん出たようだ。
わが栃木県では申しわけないほどの穏やかな3が日になった。元日は寒かったけれども,ぼくはずっと家に垂れこめていたので,寒さの影響はなかった。
● じつは,自転車通勤は昨年10月の27日以来になる。ずっとサボってたんですよ。寒くなったし,日が詰まってきたしっていうわけで。
でも,このまま終わってしまっては,あるいは暖かくなるまで待っていては,あまりに自分が情けなく思えてしまう。
● 何よりも,どうやらぼくは育ち盛りのようで(ただし,上にではなくて横に),どんどん太ってきている気配が濃厚にある。あえて体重計には乗っていないけれど。
健康診断ではずっと脂肪肝だと言われ続けているし,尿酸値,血糖値,中性脂肪,コレステロール値も危険水域に達しているか近づいているかだ。このまま太り続けてはいけないと,ぼくの理性はぼくに言う。
のだけれども,理性の言い分はまず通ることがない。目の前の安逸が優先される。分かっちゃいるけどねぇってやつ。
● ですが,年末の5日間,香港に行ってきた。そこで唐突に思ったんですよ,世界を相手に戦うにはまず体力だ,って。ぜい肉をそぎ落として体の線をシャープにしないと,世界の舞台には立つこともできない,って。
お前は世界を相手に何を戦うつもりだと突っこみたくなるでしょうが,ここはモノのたとえというか,たんなる言い回しに過ぎないと思ってください。
要は何の脈絡もなくそう思ったんですね。香港は九龍半島の突端にいて,ああ,ここには世界があるなぁと感じたんです。この世界を避けちゃいけないなって。
● ということで,体の線をシャープにするために再び厳寒の自転車通勤を始めたという次第です。
できれば,毎日続けたいと思います。少なくとも,週に5日の通勤のうち過半数の3日は自転車にしたいとも思っています。そうじゃないとシャープな体の線は作れないということが,経験上分かってますんで。
● それに。前にも書いたと思うのですが,車は重い。カローラでも1.5トン。したがって,60㎏の人間が車で移動すると,自動的に1.5トンが付いてくる。
60㎏の人間が移動できればいいわけですよ。なのに,1.5トンが付いてきちゃうってのは,どう考えても不合理。いずれはなくなるはずの化石燃料を使うとか,排気ガスを撒き散らすとかってことじゃなくて,不合理なのがひっかかる,と。
● これが自転車ならば,一緒に付いてくるのは10㎏でしかない。10㎏で60㎏の人間を移動させてくれる。まことに合理性の極致。合理は美。
● さらに。たとえば往復50㎞を自転車で移動できれば,自分はまだ男の現役でいるっていう実感を持てる(ような気がする)。
男の真ん中でいたいじゃないかと言って,トヨタマークXを運転してるのは違うじゃないか,と。自転車を運転しているべきだ,と。
● しっかし,寒かったですよ。格好は車で出勤するときと同じです(下着,カラーシャツ,セーター,ユニクロのダウンベスト)。そこに耳あてと手袋を追加しただけですが,体幹部はOKなんです。ユニクロのダウンベストはぼくのお気に入りでほぼ毎日着ているんですが,この防寒効果はたいしたものです。脚はずっと動かしてペダルを漕いでいるわけですから,これも多少の寒さは大丈夫。
問題は手と足の指先。これが痛くなるんですね。千切れそうだったとまでは言いませんが,冷たさが相当に堪えたのは事実。手には自転車用のグローブをはめているのですが,指先の寒さまでは防いでくれない感じ。足はもう靴下を二重に履くしかないかも。あるいは,防寒靴に換えるか。普通の運動靴で走ってきたので。
● これだけ間が空くと,体が元に戻っていて,尻や腰が悲鳴をあげるかと心配してたんだけど,どうやらそれはなさそうだ。朝は所要95分。まずまずの時間で到着できた。
が,右膝がおかしい。寒いところを走ったツケが膝に来たのかもしれない。これが続くようなら,下半身の防寒も考えないといけない。
● と,思いながら帰りの自転車に乗ったわけですが,帰りは135分を要した。「道の駅はが」での休憩を入れても,ちょっとかかりすぎた。若干,北風が吹いていて,それが向かい風になった。
汚い話で申しわけないんだけど,手鼻を3回かんだ。つまり,鼻づまりで呼吸がスムーズにできなかった。そういったことが理由かもしれないと思うんだけど,でもやっぱり体がナマってしまったのかなぁ。