● ドッペル君,君の前輪が入らないので,ダイソーでトンカチを買ってきたよ。それを使って,叩いて入れようと思って。
で,うまくいった。やれやれだ。でも,痛かったろうね,ドッペル君。ごめんよ。
● が,これから先が思いやられるね。当然,君はパンクもするだろう。そのとき,前輪がうまく外れてくれるかどうか。付けたままでパンク修理ができないわけではないけどね。
● 前輪が入ったので,今度はいったんオープンにした君の前ブレーキを元に戻す作業をしたよ。ブレーキケーブルをストッパーに引っかけるんだよね。
ところが,君のブレーキケーブルはストッパーに届いてくれないんだよ。ブレーキのフレームを中央に寄せてってあるんだけど,そうしても届かないんだよ。
● もっと力を入れなければいけないのかねぇ。グッと力を入れてみるよ。おっ,何とか届いたよ。
でも,今度はブレーキが効きっぱなしになってしまうんだよ,ドッペル君。君を動かすためにはどうすればいいんだろうねぇ。
ブレーキケーブルを弛めるしかないのかねぇ。で,弛めてみたよ。難しいねぇ,この調整はね。片効きになるか,他方がリムにくっつきっぱなしになるかになるんだねぇ。
● 結局,後者を避けるためにブレーキが効かなくなるほうを選択してしまったよ。こんなんじゃ走りたくないよねぇ,ドッペル君。
ここはぼくにもう少し,知識と技術があればよかったねぇ。
● 後のブレーキもクリアランスは少しアンバランスなんだけど,これは何とかなりそうだよ。
ハンドルとサドルとペダルを装着したよ。この状態で君を走らせてみた。申しわけないねぇ。何せ,君の前ブレーキは効かないんだからね。
● でも,それで自転車通勤に付き合ってもらったね。ぼくに知識と技術が溜まって,君のブレーキを直せたら,一緒にメロンソーダでも飲もうよ,ドッペル君。ぼくがおごるよ。