2011年9月28日水曜日

2011.09.28 自転車は楽しい。なぜなら実利があるから

● 自転車通勤が定着しつつある。9月15日の150キロ走行が契機になっていることは間違いないと思う。
 高根沢~真岡間の30キロがだいぶ短く感じられるようになった。復路の「道の駅はが」での休憩も完全に過去のものになった。今は休まず家まで走れる。

● けれども,もっと即物的な理由があってね。中1の秋から不登校になっていたムスコが9月20日から復帰したんですよ。復帰といっても,教室ではなく保健室で過ごしているんだけどね。しかも,半日で帰ってくる。
 ムスコの学校(阿久津中)まではわずかな距離なんだけども,ヨメが送迎している。そのために車が必要なので(わが家には車は1台しかない。維持費がかかるので1台は処分してしまった),ぼくは否応なしに自転車通勤になったわけだ。

● そういうわけで自転車通勤を続けているんだけど。
 朝起きたときにきちんと腹が空いているんですね。この感覚は久方ぶりに味わうものだ。ぼくは大学時代から朝食抜きが多かった。高校も遠距離通学だったので,朝は食べないことがしばしばあった。社会人になってからは,酒をだいぶ呑んだので,朝食どころではないこともあった。
 少し危険なほどに健康になっていると斜に構えた言い方をしそうになるんだけれど,やはりね,これって大事なことかもしれないよね。

● 大方のサラリーマンは机の前でパソコンを相手にしている時間が長いだろうから,どうしたって運動不足になるだろう。
 かといって,運動のために運動するってのは,たとえばジムに通うのは,邪道っていうか,面白くないんですよね。以前は散歩をしていたこともあって,これはこれでけっこう続いたんだけど,やはりね,そのためにわざわざ時間を取るのは無理筋というか。

● 何かの手段として結果において運動してるってのが自然だと思う。自転車通勤ってのは,じつにそのど真ん中であって,なかなか具合がいい。
 休日に自転車で出かけるのも,ベルモールを覗きに行くとか何でもいいんだけど,なんか用事があった方が動きやすい。たんに気持ちの問題かもしれないんだけどね。それと,ぼくの生来のケチ根性のゆえかもしれない。腹の足しにならないことはしたくないっていう。
 土浦をめざしたりとか,サイクリングのためのサイクリングもしているけれど,これは現時点でどれだけ走れるか確かめるといった気味あいが強い。

● 自転車と出会えたことはラッキーだったと思いますね。自分の生活のかなり根っこに近い部分が(たぶんいい方向に)変わったと思うので。
 これもいつまで続くかわからないんだけどね。昨年6月に自転車に乗り始めたときに,大方の人は5月に乗り始めて,その95%の人が1年以内に乗らなくなるとある自転車本で読んで,自分もそうなりそうだなぁと思ったこともあったんだけど,どうにかこうにか細くつながった。

● で,ここに来て乗る機会がグンと増えた。細かいことをいえば,スマートフォンでログを取れるようになったのも動機付けになっているかもしれないし,自転車通勤を始めたそもそもの理由であるメタボ撃退について,ここに来て目に見えて効果を実感できているのも効いている。
 今のところは,県内の個人的な移動はすべて自転車でと考えている。ま,足利や栗山に行くことはないだろうけどね。

● サイクリングのためのサイクリングについても,2つほどプランがある。
 ひとつは,挫折した土浦行きのリベンジ。体調を整えてもう一度やってみたい。たぶん,さしたる苦労なくできるだろうと思っている。
 もうひとつは,1日300キロ走行の達成だ。この年齢になってはスピードを問題にすることはできないが,距離は一定のラインをクリアしたい。そのラインを300キロに置いているわけだ。

● 自宅から日光,足尾,桐生,藤岡,下館,真岡と回って帰宅するコースを考えている。たぶん,300キロに達するだろう。日光~足尾間は日足トンネルではなく,旧道の山越えをしたい。坂道も苦にしないようになりたいので。
 その代わり,この峠に到達できればあとは藤岡までは下り。その後も平坦な道路を走れることになる。これを逆に回るのは辛いけれども,日光側から入るのであれば何とかなるのではないかと思っている。
 300キロを走れることを自分に証明すれば,あとはもういいかな,と。いっぱしの自転車乗りとして振る舞ってしまおう,と。

● そして,70歳になったら,世間体からも家族からも離れて,子どもに返らせてもらおうと思う。若い頃にできなかったことをやらせてもらおう。そのひとつが,ひとり旅だ。バックパックを背負って世界を放浪するってやつに憧れたことがあったけど,そこに自転車が加わる。
 自転車で日本一周なんてやってみたいですね。さすがに野宿というわけにもいくまいから,安宿を使って自転車ですべての都道府県に踏みいる。たぶん,何にも出遭わないだろうと思うんだけど,自分の気がすむ。

● 次は,台湾と韓国を自転車で回ること。できればシルクロードを自転車で縦走してみたいけれども,さすがにこれは無理だろう。
 というようなことを考えるようになったのも,自転車のおかげ。

2011年9月26日月曜日

2011.09.26 体重が落ちてきた(気がする)

● 県内はすべて自転車で移動することに決めた。自転車の効用は3つあって,ひとつはマネーセービング。電車賃が節約できる。まだ暑いので,何度も自販機の前で停まって水分を補給する。これ,けっこうバカにならないんだけど,電車賃よりは安くてすむ。
 ふたつめは,二酸化炭素の削減にわずかながら貢献できること。みっつめは,健康面でのメリット。運動不足は確実に回避できる。
 ほかに,強いて言うなら,空気を楽しめるってのをあげてもいいかもしれない。川沿いの空気,山沿いの空気,街中の空気ってそれぞれ違う。自転車だとそれを直接感じ取ることができる。

● 最近は腹についている脂肪が減ってきたように思う。ここのところ,まとまった乗り方をしているせいだと思う。自宅から真岡までの自転車通勤も以前ほど苦にはしなくなっている。
 挫折したとはいえ,150キロを走った効果だろうと思っている。

● ときどき,レーサージャージのロードバイクのグループが走っているのに出くわす。彼らはプロかプロを目指しているセミプロだと思うのだが,時速50キロは出せる連中だ。ぼくは平均速度20キロで走れれば充分だと考えている。
 っていうか,それ以上の速度は出せないわけですね。ママチャリで普通に走っても14キロか15キロは出ている。20キロってのは,それよりわずかに速い程度に過ぎないんだけど,ぼくの年齢でスピードにこだわるのは笑止の沙汰というしかない。

● ただ,距離にはこだわりを持っている。1日に300キロ程度は走れるようでありたい。300キロまでは誰でも行けるらしいのでね(400キロになると別の世界になるらしい)。そのために大事なのは速度ではなくて,時間。つまり長く走っていられること。長くサドルに座っていられること。このあたりはもう少し何とかしたい。

● じつは,自転車を替えれば,すぐにも300キロくらいは走れるんじゃないかと思っているんですよ。ぼくが乗っている自転車は6段変速の極安のクロスバイク。これをロードバイクに替えれば,それだけでだいぶ違うんじゃないのかなぁ,と。
 同じ力ならクロスバイクより速く走れるはずだし,坂道も楽に登れるはずだ。

● 長距離を走るうえでのクロスバイクの問題は,もうひとつあって,それはハンドルがフラットなこと。フラットハンドルだと握るところが一ヶ所になる。これで長距離を走ると握力が消耗する。前腕の筋肉にも負荷がかかって,走ったあとは箸をうまく扱えなくなる。
 ドロップハンドルであれば,握る箇所が複数あるから,だいぶ楽になるのだ。

● すでに書いたように,ぼくはロードバイクも持っているんですよ。3号ね。で,やっとのこと,梱包を解いて組み立ててみたんだけど,どうやら後輪のホイールがゆがんでいるようで,回転させるとブレーキにあたってしまう箇所があるんですよ。
 初期不良ってことになるんだけど(なるんですか?),すでに買ってから数ヶ月が経過しているんで,クレームはつけられない。同じホイールを買って交換するしかないだろうねぇ。それも面倒なので,ま,しばらくは放っておこうと思っている。通販で買うとこういうこともあるのだという,これは教訓ですね。

2011年9月15日木曜日

2011.09.15 再度,土浦行きに挑戦した

● 1ヶ月を経てようやくパンクの修理が終わった。パッチをあててダメ,チューブを交換してダメ,リムフラップも替えてようやく復旧した。やれやれ。

● で,15日に再度,土浦に向けて出発した。ルートは前回(8月7日)と同じく,鬼怒川堤防(サイクリングロード)から国道50号を通って,岩瀬から「つくばりんりんロード」に入るというもの。
 前回,パンクしたところも無事に通過して,50号に出た。
 前回はパンクしたところで62キロだったので,50号まで出た地点では70キロを超えているだろう。土浦まで走ればおそらく150キロになる。往復すれば300キロになり,1日300キロ走行を達成できれば,いっちょまえの自転車乗りを名乗ってもいいのじゃないかと思っていた。

● で,50号に出たところで走行距離を確認。したら。何と46キロしか走っていなかった。エエーっと思いましたね。
 スマートフォンのGPSが正確には計測していないことは,何度か真岡まで走ってわかっていたけど,ここまでの誤差がでるとは。どちらかが間違っているわけだが,前回の数字がおかしい。いくら何でもあそこまでで60キロになるはずがない。

● でも,ちょっとがっくりきてしまった。気を取り直して50号を走った。決して走りやすい道路ではない。
 ともかく岩瀬まで走ったところで,再び確認したところ70キロ。土浦まで走って110キロ程度になるだろうか。
岩瀬駅

● ともあれ,ここから「つくばりんりんロード」に入る。かつての筑波鉄道の軌道敷をサイクリングロードに仕立て直したものだ。途中駅のホームはそのまま残っている。なるほどここを列車が走っていたのだなとわかる。
 五行川の堤防を走っているときにはるか遠くに見える加波山が間近に眺められる。その加波山を過ぎて筑波山が迫ってきた。

● が,結局,土浦までは行けなかった。途中でバテてしまってね。無理すればいけなくはなかったけれども,行ってしまったら帰れるかどうか不安だった。
 残念だったけれど,引き返すことにした。300キロ走行が幻だったことがわかって,ちょっと気落ちしたかもしれない。
鉄道駅だった。ホームが残っている

● が,一番の理由は寝不足だ。昨夜はちょっと夜更かししてしまっていた。土浦行きを決行するつもりはなかったので(当日になってから決めた),パソコンをいじっちゃててね。自転車を漕ぎながらアクビが出てしまってはダメだ。そこに暑さに追い打ちをかけられた感じ。

● ともかく,引換えして岩瀬駅に戻った。50号は1メートルも走りたくない。50号を横切って県道つくば益子線を走った。こちらが最短距離になる。
 ただし,山側を走る分,アップダウンがある。益子の長堤から真岡に出た。

● 真岡で大休止となった。ちょっと頭痛もしたので,軽い熱中症になっていたかもしれない。2時間程度休んで,いつもの通勤路を走って帰宅。結局,この日の走行距離は150キロにとどまった。

● 自転車はしっかり働いてくれたけど,乗り手が修理を要する状態でしたね。体調を整えて,近いうちに三度目の挑戦を果たしたい。土浦まで往復すれば,走行距離は200キロになるだろう。ぼくの体力ではこのあたりが限界っぽい。300キロは走れるようになりたいんだけどねぇ。

2011年9月10日土曜日

2011.09.10 3台目の自転車

● 先月(8月)7日にパンクした自転車の修理がまだ片づかない。
 チューブ交換したあと,乗っていないのに空気が抜けていたわけだ。もう一度,前輪を外してチューブを取りだしたら,けっこう大きく裂けていた。これじゃ空気も抜けるはずだ。
 しかも,裂けていたのはタイヤに接する方じゃなくて,内側のリムにあたる箇所だった。リムにリムフラップ(リムテープ)というゴム製のテープがあてられているんだけれども,そのリムフラップにささくれだっている箇所があった。たぶん,これが悪さをしたのだろう。

● で,ベルモールの自転車店に行ってみたんだけれど,ぼくの自転車に合うサイズのリムフラップは売られていなかった。仕方がないのでネットオークションで手当をしたが,届くのは数日先になる。

● 最初に買った1号は前輪のパンクを直したあとはまともに走ってくれている。1年以上苦楽を共にしてきた仲なので(宇都宮から雪が積もった道路を夜中に走ったこともある),直し直しして長く使おうと思ってはいるんだけれど,メンテナンスやクリーニングというのをぼくはあまりしないのでねぇ。けっこう,傷みは出てきているね。

● じつは数ヶ月前に3号を買っている。ギアは3×7の21段。ドロップハンドルのロードバイクなんだけど,折りたたみ式っていうところがミソ。折りたためるから輪行もしやすいだろう(けっして軽い自転車ではないと思うんだけど)。もちろん,ネットオークションで安く買ったもの。2万円を切っていたと思う。
 まだ梱包を解いていない。2号を乗りだして間もなかったので,そのままにしていたわけだ。もともと買いたくて買ったものでもなくて,オークションでいたずらに入札してみたら落札してしまったっていうものだったのでね。
 でも,2号は処分してしまって,3号をメインに使おうかという気にもなっている。どっちにしても梱包は解かないとヨメからも非難が出始めている。

● ところが。
 中3のムスコが,これから自転車で宇都宮(ヨメの実家)に行ってきてもいいか,と言いだした。何を思ったのかわからない。運動不足でブクブク太ってきたことを気にしていたので,ダイエットしようと思ったのかもしれない。祖父母のところに行ってこづかいをせしめてこようと思ったのかもしれない。
 ともかく,通学用の自転車(4月からヨメが通勤に使っている)で言葉どおりに宇都宮市簗瀬まで往復してみせた。距離にして30キロといったところだろう。夜間,ママチャリで30キロとは大したものだ。

● で,梱包を解いてない3号はムスコにやろうかと。ヘルメットと手袋も買ってやって,自転車保険にも入れようかと。親子でサイクリングなんてこともできるかもしれない。
 って,ムスコは依然として不登校で,高校の問題が間近に迫っているにもかかわらず,こんなことを考えてていいんだろうか。いいんだと思う。むしろ,こういう状況であっても,楽しみは見いだせるのだなとわかったことが嬉しい発見だ。