2015年12月20日日曜日

2015.12.11 雨の中を自転車通勤

● 朝から雨。仕方がない,電車で出勤しましょ。と思って,駅に向かった。
 けど,途中,カッパを着て通学していく女子中学生を見て,考えを変えた。自分も自転車で行ってみよう。中学生が,しかも女子が,雨の中を自転車で学校に向かっているんだから。

● それに,いつかやるかもしれない自転車での日本一周。雨の日もあれば,風の日もあるだろう。今からいろんなシチュエーションに慣れておかなくちゃ。
 ダイソーで買ったポンチョもあることだしな。

● で,実行してみた。いつもの恰好にポンチョをはおって。その結果わかったこと。
 ポンチョは雨具の用をなさない。
 靴もぬれる。地面を歩いていて水たまりにはまりこんだ以上にぬれる。

● 荷物は持たなかった。持つ場合はゴミ用のビニール袋に二重にくるむか。靴に関していえば,究極の防水靴はホームセンターで売っているゴム長ではないかと思う。
 手袋も同様。普通の手袋をして,その上に台所用のゴム手袋を装着するのがいいだろう。

● 気温はさほど低くなかったので,ぬれても寒くはなかった。風邪をひくこともなかった。
 が,これは不幸中の幸いというものであって,この時期にこんなことをしては,何らかの理由で故意に風邪をひこうとしたのだと思われて当然だ。

● 職場のロッカーにタオルとズボンは置いてあった。が,ソックスまではなかったので,裸足で仕事をした。

● 以上を要するに,中学生はすごいと思った。
 が,何事も経験であって,初回から最適適応はできるもんじゃない。次はもっとうまくやってみせる。

2015年12月4日金曜日

2015.12.04 宇都宮は自転車の街?

● ジャパンカップだったり,宇都宮クリテリウムだったり,自転車関連の催事が多い宇都宮。
 自転車レーンも急速に整備されてきた。特に越戸通りの自転車レーンは走りやすい。交差点もそのまま進むようになっている。かくあるべし。

● で,街の自転車乗りも増えたように思う。レーパンにヘルメット姿でロードバイクに乗る人たち。
 問題は,しかし,ある。その格好でロードバイクに乗って,歩道を走っているバカがいるんだな。

● レーパン姿じゃなくても,ロードバイクで歩道を走るって,すんげぇカッコ悪ッ。こういうのって,言われないとわからないものかね。
 女装が趣味の男性がいたとして,せっかく女装しているのに足のすね毛を処理していなかったっていう以上に,カッコ悪いように思うがなぁ。

● 車道は怖くて走れないというんだったら,ロードに乗るなよ。ってか,怖くても車道を走って見せろよ。

2015年11月16日月曜日

2015.11.05 昔の自転車通学

● 人間ドッグで境界性糖尿病だと言われたおかげで,自転車通勤が継続している。どれほどの効果があるのかは自分の身体で試してみるしかない。要は,痩せられればいいらしい。

● 自転車で職場に通うといえば,中学生の頃は毎日そうしていたわけだ。そのときの記憶が問題だ。
 冬は寒く,坂道では疲れ,車には邪険にされ,つまりは自転車は辛いものだという記憶が,楽しいという記憶より強いのだ。

● 通学路も学校から指定されていたのだと思うのだが,皆それにしたがっていた。ぼくも同じだった。そこを破ろうとする生徒が一人もいなかったのが,不思議と言えば不思議だ。
 県道を走って通学していたんだけど,近くを流れている川の堤防を走れば,もっと楽だったし,何より安全だった。
 が,その川の堤防を走るという発想はまったく湧かなかった。経路探索という言葉はなかった。中学生とはいえ,このあたりが少しく情けない。

● 当時はまだ未舗装の道路がけっこうあった。パンクもしたんだろうけど,そのあたりの記憶はない。“セミドロップ”の5段ギアの自転車で通学していた(ドロップハンドルは禁止されていた)。そんな生徒は少なくて,それが自慢でもあったんだけど,その自転車は中学の3年間で廃棄されたようだ。
 手入れもしないで毎日通学に使っていればそんなものだろうか。

● ともかく。この先,自転車の楽しさを身体が感じてくれるようになるといい。自転車がないと生活できないくらいになるといい。

2015年10月29日木曜日

2015.10.29 自転車通勤に引っ付いたり離れたり

● 自転車通勤。雨が降っていればやめるし,風が強ければやめるし,気が乗らないときもやめている。乗ってしまえば何とかなるものだと今までの経験則でわかっているんだけど,乗るまでが億劫なことがある。
 通勤以外ではほとんど乗らないでいるのも,これと同じ理屈かもしれない。

● ただ,ぼくの場合,自転車の楽しさを本当に味わえているのかどうか。「走る,というより,超低空を飛行しているかのよう」とか,そういう感覚は味わったことがない。

● 自転車が悪いのかと思ったりする。3万円の自転車にしか乗ったことがないからなぁ。20万円の自転車なら,細かいところの感覚が刺激されるのか。

● BD-1で世界一周に出る人がいるように,お気に入りの自転車があって,これでなければと思っている人もいるのだ。
 3万円自転車ではさすがにそれを味わうのは難しいだろうけれども,そういう自転車に巡り会えたら,いつでもどこに行くのでも,その自転車を手放せないようになるのか。

● 自転車に付いたり離れたりしているのは,ぼくのケチ根性が元凶なのかもなぁ。ぼくは100円ノート(ダイスキン)と200円万年筆(Preppy)をずっと愛用しているんだけど,ダイスキンやPreppyに対するのと同じ愛着を,3万円自転車にも持てるようになるといいんだがなぁ。
 自転車となると,ノートやペンと同じようなわけにはいかないか。

● でも,たぶん,高価な自転車に乗っても同じなのじゃないかとも思う。ある閾値を超えたその先については,ぼくは反応しない(できない)のじゃないかと思う。
 で,その閾値がかなり低いところにあるのじゃないかと思う。

● これは自転車に対するだけにとどまらず,食に対しても,衣や住に対しても,そうなのじゃないかと思っている。
 足るを知るというときに,その“足る”の水準が低いのだ。これでいいやと思ってしまうのだ。それより上に対する興味や関心を持てないのだ。
 その上の部分に対する感応性能がひじょうに弱いか,まったくないのだ。

● この鈍感さをかつては自分の強みだと思っていたんだけど,今は弱みなのかなぁと思うこともある。
 だが,弱みだとわかったところで,その修正はいまさら困難だろう。


 Bicycle Navi 2015〔Autumn〕(ボイス・パブリケーション)の19ページにあった表現。

2015年10月15日木曜日

2015.10.10 後輪ブレーキのシューを交換

● ダイソーで買ったブレーキシューをドッペル君に装着した。ぼくができるのはパンクの修理とブレーキシューの交換くらいのものだ。

● ダイソーのブレーキシューはナットで締めつけるタイプ。シューの位置からして締めつけるための工具を動かせる余地がない。
 ので,デフォルトのアーレンキーで締めるネジをそのまま流用した。

● ドッペルってタイヤのサイズ(幅)も独特だけど,わりといろんなものが独特なのかもな。

● で,交換後のブレーキの利きなんだけど,あまり変わらない。つまり,シューがすり減ったために利きが甘くなったわけではなかったようだ。
 これから位置を調整してみることにする。

2015年10月9日金曜日

2015.10.09 65歳を過ぎたら

● もう充分に生きたからいつ死んでもいいよ,と悟りきっているわけではもちろんない。もし,そういうヤツがいたら,いい年こいて斜に構える癖がとれない大馬鹿者に違いない。
 ぼくは家庭の事情というのもあって,65歳までは何とか職に就いていたいけれども,65歳になったら完全引退になる。遠い将来じゃない。
 で,65歳からが自分の人生の華だと思っている。華になるだろうというか,華にしたいっていうか。だから,そこから長く生きていたい。

● やりたいことはいくつもある。まず,自転車で日本一周を敢行する。日本一周ならタカを括っていいと思う。自転車通勤の延長線をどんどん延ばしていくだけの話だと思っている。冒険性は皆無のはずだ。
 テントと寝袋を自転車に積んで,キャンプ場をねぐらにしながら走ってみたい。ランタンは持っていくけれども,調理用具は持たない。自炊なんかしないだろうから。2,3日のキャンプであれば,面白がって野外でご飯を作りもするけれど,数ヶ月に及ぶとなると,ま,コンビニやスーパーで弁当とか総菜を買って,それですませることになりそうだ。
 毎日そんなのでいいのかねと言われれば,いいのだと答えよう。食に対する訴求点はかなり低いので。

● 主だった島にも渡ってみたい。早い話,佐渡にも利尻にも対馬にも五島にも屋久島にも行ったことがないので。
 フェリーで渡れるのであれば,渡ってみたいね。飛行機じゃないと行けないところには行かない。なぜかというに,自転車を分解するのが面倒だからだ。

● ついでに,韓国と台湾にも行ってみることになるかもしれない。現時点では,台湾へのフェリーはなくなっているけど,復活するだろうと期待をこめて推測している。

● 70歳になったら,世界一周だ。英語とスペイン語をそれまでに勉強しておきたいね。
 これは基本,宿に泊まる。お金も必要になるだろうから,できるかどうか。体力よりも性格改造が必要だなぁ。人を怖がらないこと,人を面倒くさがらないこと,人なつこさを身にまとうこと。いずれも,断崖絶壁を素手で登ろうとするくらいに困難だ。
 が,身にまとえなくても,必要に迫られればやれるんじゃないか。そういう場に自分を置いてみようかな,と。

● ただし,治安が悪いところはパスして行きたい。冒険をしたいんじゃないので。基本,物見遊山だから。問題は南米とアフリカだ。
 やるとしてもまだまだ先のことなので,情報収集なんかしたって仕方がないけど,とりあえず中米はメキシコとキューバのみにすることは決めている。南米もブラジル,アルゼンチン,チリだけでいい。
 アフリカも中央アフリカはパスだな。っていうか,モロッコとチュニジアくらいしか行けないかも。あまりビビッていても仕方がないんだけど。

● ま,世界は無理としても,日本一周はやっておきたいね。65歳になったら。

2015年10月5日月曜日

2015.10.04 錦糸町アルカキットのダイソーで

● 自転車・バイク用のバックミラーが200円で売られていた。自転車にバックミラーがあるとかなり助かる。
 バックミラーは二度ほど自転車店で買って取り付けたことがある。のだが,二度とも駐輪中に風にあおられて転倒して柄が折れてしまった。
 ので,それ以降は装着しないでいる。

● ダイソー製品も買ったことがあった。結局,向きを調整するのが難しくて,使用を諦めたんだったかな。
 今回の製品はそのときのものとは違っているようなんだけど,けっこう大きくて風の抵抗を大きくしそうだ。

● 宇都宮のダイソーには置いていない商品だったので,どうしようか迷ったんだけど,結局買わなかった。

2015年9月30日水曜日

2015.09.30 毎日乗ることが最良の手入れだと思う

● 万年筆もそうだけれども,自転車も毎日乗ることが最良の手入れになると思う。使わないで放置すると短期間で傷む。
 楽器もそうだね。ピアノもヴァイオリンも使わないでいると傷んでしまう。

● ドッペルにはとにかく通勤で乗っている。自転車も喜んでいるのではないかと勝手に思っている。
 モノは可愛がってやらないといけない。可愛がるとは,手入れする以前に,大事に毎日使ってやることだ。

● この点については,ぼくはわりと自信がある。自転車に限らず,ペン,手帳,パソコン,スマホもけっこう大切にしているし,毎日使っている。
 モノにも命があるという感覚がある。小さい頃からあったような気がするが,定かではない。

● 安い品でも可愛がることはできる。効果だから感情移入が容易になるということではない。自転車もしかりで,ドッペルを可愛がれそうな気がしている。
 安い品を可愛がることができれば,これ以上にコストパフォーマンスがいいことはない。

2015年9月24日木曜日

2015.09.24 自転車通勤についてとりあえずのまとめ

● 自宅から職場までは片道8㎞。しかも,アップダウンがない。さらに,田んぼ道と五行川の堤防を走ってこられるので,車の排気ガスを浴びることもない。
 ゆえに,かなり快適な自転車散歩(ポタリングといいますな)になる。つまりは,通勤がレジャーになる。
 ぼくが自転車で通勤しているのは,そういう理由によるものです。以上,終わり。

● なんですが,以下に蛇足を付け加えます。
 自宅から最寄駅まで歩き,ホームで電車を待ってひと駅乗る。ついた駅から職場まで歩く。以上に要する時間より,自転車の方が短時間ですむんですよ。
 これは神様が自転車で行けと言っているとしか思えないじゃないですか。神様には従わなければならないでしょ。

● もちろん,車ならもっと造作がない。自転車より楽だ。けれども,わが家には車は1台しかない。2台持つのは,諸般の事情からしてけっこう厳しい。
 で,その1台は奥様がお使いになっている。わが家は共稼ぎで,彼女の職場はぼくよりもっと近いところにあるかに思われるんだけど,「私が使うんだからねっ。アンタは乗っちゃダメでしょ」と仰せられる。ぼくは勝ち目のない戦争はしない主義なんですよ。

● メタボの問題もある。ほとんどの中高年がそうだと思うんだけど,放っておくと体重は増える一方だ。ぼくもその例にもれない。
 色々やりましたよ。昼食を抜いたり,家の周りを数㎞歩いたり。でも,いずれも効果がなかった。
 かといってですよ,わざわざジムに行って運動するという選択肢は私にはないわけですよ。まず,続かないと思うしね。運動のための時間をわざわざ作ることなんかできない。やってる人は偉いと思う。
 それにお金がかかるしね。

● 中高年にとっての運動というのは,運動のために運動するのではなく,何か別に目的があって,その目的を達成するための手段として行うというふうでありたい。
 その点,自転車通勤はあくまで通勤が目的であって,そのために自転車を漕ぐことになるわけで,なかなかに具合がよろしい。
 それでもって,メタボ撃退にも確かに効果があるように思われる。少なくとも,毎日続ければ。
 実際問題としてですよ,ジムに行ってお金を払って動かない自転車を漕いで,何が面白いのだ?

● 通勤に自転車を使えばですよ,風は受けるし,春なら小鳥の鳴き声も聞けるし,川の流れを見ながら,自然に比べればオレの一生なんて短いものだなぁと哲学に浸ることもできる。
 時期によっては田んぼに農薬をまいているところに遭遇し,農薬を吸い込むことだってできるんだからね(ま,これはあまりありがたくない)。
 なにより,タダですよ。タダ。どうですか? いいことだらけでしょ。

● 自分の健康に良くて,家計を助け,自らが排気ガスを生産することを免れる。だいたいですよ,車で移動すると自分の体重プラス1.5トンが一緒に動くことになるんですよ。軽自動車ならその半分くらいかもしれないけど,それでも数百㎏が自分と一緒に動いてしまう。
 それが自転車なら,自分の体重のほかに動くのはせいぜい15㎏でしかない。どうですか,美しいじゃありませんか。ムダを省きに省いたその先の姿がこれですよ。

● あとね,自転車は夢をくれますよ。
 たとえばですよ,ぼくは退職したあとの心配なんてぜんぜんしてませんからね。まず,半年くらいかけて自転車で日本一周をするでしょうね。ここでも奥様の反対が予想されるんだけど,もうね,勝手にやらせてもらいますよ。世間体とか気にする必要ないですもんね。テントを積んで1日3千円くらいであげたいなと思ってますよ。
 奥様にしたって,その程度だったら,ぼくが家にいないほうがいいと賛成するかもしれない。

● で,それが終わったら,世界一周ですよ。これは最低3年でしょうね。最低ですよ。その途中に何かのトラブルに巻き込まれて異国に死すなんてことになっても,悔いなんてありませんよ。
 という具合にね,夢をくれますよ,自転車は。

2015.09.20 ダイソーでブレーキシュー,オイル,瞬間パンク修理剤を購入

● 安いドッペルに乗っていることのメリットは2つある。ひとつは盗まれる心配をしなくていいこと。盗む方だってリスクを冒すわけだから,ドッペルなんぞに手を出そうとは思わないだろう。その点では気楽なものだ。

● もうひとつは,ダイソー(Seriaでもいいけど)で売られているメンテ用品を心置きなく使えることだ。もともと安物なんだから。
 で,後輪のブレーキの利きが悪くなっているので,ブレーキシューを交換してみようかと思って,ダイソーで購入に及んだ。

● ついでに,オイルも。瞬間パンク修理剤もあったので,それも。パンク修理剤だけは200円(+税)。
 前照灯もダイソーで買ったのを装着している。パンク修理のパッチ(とゴム糊)だけはカンセキで買ったけど。

● ドッペルはママチャリと同じ英式バルブなので,ダイソーでたいてい間に合ってしまうんですな。
 要するに,メンテもいたって安くすみますよ,と。

2015年9月14日月曜日

2015.09.14 安心感が増したドッペル君で自転車通勤

● 今年の夏は残暑がなかった。自転車で通勤するにはありがたいといえばありがたい。でも,まだ職場に着いたら着替えるやり方。
 半袖Tシャツに半ズボンで自転車を漕ぎ,着いたら着替える。出がけには肌寒いほどだけれども,じきに気にならなくなる。

● 田んぼ道と川の堤防を走るので,じつに爽快。通勤がレジャーになるとはこういうことか。
 自転車を漕いでいるときは,何も考えてない時間が長い。何も考えてないんだから無念無想といっていいだろう。これを自転車禅と称する。
 電車に座っていると,こうはいかない。あれこれと考えだし,煩悩にまみれることになる。

● もちろん,イヤホンを耳に突っこんだりはしない。むりな横断もしない。歩行者がいたら,かれらを最優先にする。いたって交通法規は守っている。模範的な自転車乗りだな。
 スピードは出していない(平均速度は15㎞/h)。急がなきゃとも思っていない。

● ツール・ド・栃木の続きをやりたいが,なかなか都合をつけられないでいる。忙しいわけじゃないんだけど。

2015.09.12 ドッペル君の前輪ブレーキが利くようになった

● 7日に小雨の中を自転車で通勤した。ら。自転車にいくつか異変らしきものが発生した。ひとつはブレーキの利きが悪くなったこと。

● 前輪ブレーキは最初から利かなかった。っていうか,届いたときには利くように調整されていたと思うんだけど,前輪を装着するためにいったん開放したあと,元に戻す。そのときうまくいかなくて,片側がリムにくっつくようになってしまった。
 それを避けるために,ブレーキケーブルをゆるめたら,今度はブレーキをかけても一方のブレーキシューがリムに届かなくなった。いわゆる片利きの状態。

● まぁ,後輪のブレーキは利くんだから,そのまま乗っていた。もともとスピードは出さない(出せない)ほうだしね。
 ところが,その後輪のブレーキが利かなくなった。下り坂は押して歩かないと危険だ。
 この1日でシューがすり減った? 停まった状態で確認するとしっかりホールドしているようなんだけど。

● 前ブレーキはかけるとレバーを放しても元に戻らなくなった。そのたびに手で戻してやらなければならない。
 ハンドルが重くなった。左右へ曲げるのに少し力を加える感じっていいますか。
 あちこちにサビも浮かびだした。前日まではなかった症状。ちょっとの雨でこうなるのかね。

● 翌日からはもっと強い雨が続いたので,電車で通勤した。次の自転車通勤は11日。上の症状はそのまま持続していた。

● ところが。12日にある本を見ていたら,ブレーキの調整の仕方が乗っていて,それにしたがっていじっていたら,前輪のブレーキが利くようになった。やったね。
 同時に,レバーを放しても元に戻らない症状も治ってしまった。ハンドルも軽くなった。このあたりはどうなっているのかわからん。
 後輪ブレーキの利きとサビはそのままだけど。

● パソコンなんかだと何だか理由がわからないで不具合が発生し,同じく何だからわからないうちに直るということは何度も経験したけれど,自転車でも同じことが起こるとは。
 後輪ブレーキの利きが甘くなったのはそのままだけど,前輪がきちんと利くので,とりあえずは今までよりもずっと安心。

2015年9月10日木曜日

2015.09.10 まだ見ぬ日本一周の夢 2

● すでに自転車で日本を一周した人,している人のブログをいくつか覗いてみた。“自転車 日本一周”で検索して,出てきたブログをザッピングしていく。
 当然,若い人たち(20代)のブログが多いわけだけれど,なんか内容は似たようなものだなと感じた。日本一周だとこうならざるを得ないか。

● 気になったのは,彼らが自転車での日本一周を何か大層なものと捉えているように思われることだ。装備なども必要以上に仰々しく用意しているように思われる。
 自転車旅って基本は長距離のポタリングだと思っている。ポタリングにそんなに装備がいるんだろうか。
 日本国内の話だ。野宿しながらといっても,たいていのものは現地調達できる。そうそう事前に万全を期すこともあるまいと思う。

● 仕事を辞めて日本一周に出かけている人もいる。やろうと思えば辞めるしかないわけだけれども(連続3ヶ月の休暇は取れないだろうから),日本一周は仕事と引き替えるほどの価値があるものなのか。
 自転車日本一周を実態より大きく受けとめてしまっていないか。

● ひょっとしたら,彼らはダメダメ人間なのじゃないか。自転車で日本一周に出たいから仕事を辞めたんじゃなくて,まず辞めたいのが先にあって,その言い訳として日本一周というお手軽なものを拵えたというのが事の順序だったりしないか。

2015.09.09 自転車用の雨具を買うか

● 8日も小雨。7日より気温も低めだったので,この日は電車で出勤した。
 でも,地元の中学生の女の子たちが,上下に分かれたカッパを着て,自転車で登校しているんですよねぇ。彼女たちを見てると,自分がヘタレに思えてきてね。

● でも,今朝はもっとすごい雨。台風が来てるんだから。そんな中でも,中学生はカッパを着て通学しているのだった。偉いな,中学生。
 小学生も黄色いポンチョを着て歩いていた。偉いな,小学生。

● ってか,自分もそうだったんですよね。彼らの年齢のときには。雨だから親が送り迎えするなんて,誰にとってもあり得なかった。
 それが大人になって車を使えるようになり,苦を避けるようになり,便利に飛びつくのがあたりまえになり・・・・・・。
 これを堕落というのは,自分にとって酷かもしれないけれど,それでいいのか,オレよ。

● 自転車用の雨具を買おうかと思う。バイク用のレインウェアがいいですよ,という意見がブログに載っていた。なるほど。
 多少の雨なら濡れたっていいんだけど(特に復路はね。家に着いてから風呂に入れば,すべて解決するんだし),今日くらいの雨だとそうもいかない。

● 雨具を買って,小学生や中学生と同じように,雨の日でも自転車で通勤できるようになりたいかな,と。

2015年9月8日火曜日

2015.09.07 雨の日に自転車出勤

● ちょっと降っていたんだけど,気合いで出かけることにした。着替えは当然,カバンに入れる。その着替えも含めて荷物はスーパーのレジ袋に入れてからカバンに詰めた。
 たいした降りではなかったので,それでまったく問題はなかった。

● 雨具はもっていない。ポンチョもカッパもなし。身体は濡れてもかまわないんですよ。困ることなんてないからね。着いてからタオルで拭けばそれであい済み。

● ただし,ブレーキの効きは極端に悪くなった。特に復路。復路も少し降っていたんだけど。
 それでなくても,もともと効きが甘いわけでね。勾配のきつい下りは怖いですな。そんな下りは通勤経路にはないんだけども。

● 結論は,この時期だったら,少しくらいの雨だったら自転車通勤はありだな,というもの。この時期だったら。

2015.09.06 ドッペル君のタイヤを交換してから

● 片道8㎞の自転車通勤に使っているだけなんだけど,パンクは一度もない。高級なタイヤじゃない。普及品なんですよ。
 それでも,安心感がだいぶ違う。ドッペルのデフォルトのタイヤ,あれでいいのかね。

● あと,ブレーキシューもね。どんどん減る。もちろん使えば減るものなんだけれどもねぇ。
 ブレーキシューの交換くらいは自分でできる。減っても換えればいいだけの話ではあるんだけど。

● 値段を考えてくださいよ,ってことだね。この値段なんですよ,と。
 タイヤやブレーキシューの交換に要する費用など,たいした額ではないしね。ただね,たいした額ではないんだから,デフォルト状態をもう少し考えてもいいのかもなぁ。

● とにかく。タイヤを換えて安心感が増した。自転車のパーツの中でも,乗り手に影響を感じさせる部分なのだろうな。
 っていうかですね,デフォルトのタイヤがちょっとどうなのかってことなんですよね。

2015年9月3日木曜日

2015.09.03 まだ見ぬ日本一周の夢

● 自転車で日本を一周してみたい。もしやるとしても,やれるのは還暦をすぎてからになる。若い頃にはこんなことは考えもしなかったので,還暦を過ぎてからやるのは仕方がない。
 思いたったときがベストのタイミングなのだと思うことにする。

● とはいえ,若い人のようにはできないだろう。チョロッと実行者のブログをながめてみた。
 会社を辞めて日本一周に出た人もいる。そんなことのために会社を辞めていいのかと思ってしまうのだが,思ってしまうほうが古いのだろう。やりたいことをやらなくて何の人生か,と言われれば,それはそうだなと思うし。

● で,そうしたブログを見てみると,1日3,000円でやっていたりする。野宿を基本にしているんでしょうね。夕食はスーパーのタイムサービスで半額になった弁当ですませていたりもする。
 それだと石田ゆうすけさんのような面白さは出ないのだろうと思う。そればかりだと。
 せっかく野宿するのなら,きっちり自炊したほうがいいのじゃないか。ま,自分でできるかと考えると,やはりスーパー弁当に走りそうだけどね。疲れたときの自炊はシンドいだろうからね。

● 還暦すぎとなると,野宿は気が引ける。やったことがないので敬遠している部分もあると思うんだけど。
 基本,宿に泊まることにして,1日7,000円でやれないかと思う。3ヶ月で終われば630,000円。1年かければ2,555,000円。
 けっこう,かかるね。1年間の総生活費が2,555,000円なら安いか。いやいや,安くないよな。

● 日本一周を機に野宿も憶えてみるか。1日3,000円に挑戦。これなら1年間でも1,095,000円ですむぞ。
 自分は年なんだから若い人と同じようには,と考えてしまうことじたい,常識に縛られすぎかもしれないもんね。年をとってから人生初体験をたくさん経験できるのは,
 日本一周もドッペル君でやろうと思っているんだけど(それまでドッペル君が保っていればの話),そのときはサイクルトレーラーをつなごうかと思っている(かなり足に来ますかね)。

● 自転車は鍛錬よりも慣れだと思うので,体力とか年齢とかあんまり関係ないと思うんですよね。スピードを競うとかブルベとかはまた別の世界だけれども,自転車旅って基本は長距離のポタリングだと思うので。

2015年8月19日水曜日

2015.08.19 ともかくドッペル君があればこそ,自転車通勤ができる

● かなりドッペル君の悪口を書いてしまったんだけど,ドッペル君が来てくれたからこそ,また自転車通勤ができるようになった。
 車は奥様専用で,ぼくは使えない。2台買うほどの経済力はない。電車だとひと駅の距離。最寄駅まで歩いて電車を待って,着いてから職場までまた歩く。それよりは自転車のほうが所要時間が短くてすむ。

● 何より自転車通勤は気分がいい。距離は約8㎞で,しかもほぼフラットなので,もの足りないくらいだけれども。それもドッペル君がいればこそ。
 私家版「ツール・ド・栃木」も近いうちに再開したいんだけど,それも当然,ドッペル君で。

● ドッペル君は,かなり安いつるしの既製服のようなものだ。さっさと着古してしまうのがいい。そうなるよう,せっせと乗りたいものだ。
 自転車の寿命というか,自転車1台の一生の走行距離って,どのくらになるのだろう。保管状態とか乗り手の体重とか路面状況とか,諸々の要因によってかなり違ってくることは当然として,ざっくり平均するとどのくらい? 地球一周分くらいは走るんだろうか。

2015年8月18日火曜日

2015.08.16 ドッペル君のタイヤ交換が終了

● ネット通販でタイヤ,チューブ,リムテープの3点セットを2本購入。それが届いたので,早速,交換作業に入った。
 買ったタイヤのサイズは20×1.5。1.2なんてのはないんだからしょうがない。

● 無事に終了した。前輪の着脱にはトンカチが必要だった。はずれさえすれば,作業自体は簡単だ。
 後輪の着脱はていねいにやらないとブレーキにあたってしまう。結果,ブレーキのクリアランスが変わってしまうことがある。そうなると,ぼくには手も足も出ない。だから,ていねいに。

● これもどうにかクリア。で,ドッペル君,また走れる状態になりましたよ,と。これでしばらくパンクには無縁でいられそうな気がする。
 パンクってするときにはするわけだけど,今までみたいなことはないだろうと思う。タイヤとチューブがまともになったんだから。

● このドッペル君に関しては,もうタイヤやチューブの交換はしたくない。輪行もしたくない。すべて自走で乗りつぶそうと思う。
 ベタに走って,乗りつぶす。たとえ3万円といえどもそうやって元を取ろう。

● っていうか,そういうふうにしか乗りようがないんじゃないかなぁ。チャリダーマンさんがやったような改造は,相当な知識と経験がないとできないだろうからね。

2015.08.13 ドッペル君 3

● タイヤ,チューブ,リムテープの3点セットを,前後輪とも交換することにした。デフォルトでついてくるタイヤ,なんだかチャチイんでね。穴が空いたし,真ん中の糸もほつれてきたし。
 ドッペルを買ってまず最初にやることは,この3点セットを交換することかもしれなかった。

● ここで問題になるのは,そのタイヤサイズが20×1.2であること。こんなサイズはサイクルショップでも売っていないし,ネット通販でも見あたらない。
 実際には1.5でも流用が効くと思われるので,困ったことにはならないだろうけれども,どうしてこういう独自のサイズを採用しているのかねぇ。

● ともかく,タイヤを買って交換しないと。今の状態では乗れないわけだから。チューブにパッチでツギをあてても,無効だと思われるんだから。
 ただ,トンカチで叩かないと前輪がはずれないだろうからな。億劫だね,気分的には。

2015.08.11 私家版「ツール・ド・栃木」 番外篇

● 宇都宮のカンセキ(ネオ・サイクリスタ)に行った。輪行袋を買うためだ。5,000円ほどした。それを持って矢板へ。
 ドッペル君を折りたたんで輪行袋に入れ,電車に乗って自宅に持ち帰った。初めてのこととて,輪行袋に入れるのにけっこう手間どってしまった。

● このとき思ったのは,輪行って大変なんだなってこと。もうひとつ。折りたたみだからといって,輪行が楽だってわけでもなさそうだってこと。
 ミニベロだったら前輪を外すだけで輪行袋に入ってしまうかもしれない。クイックリリースであれば,ササッと外せるわけだから,たいした手間でもない。

● どうも,ぼくのドッペル君は輪行向きとは言えないようだ。ドッペルの中では軽いタイプなんだけど,それでもこれを持って駅のホームを歩くのは,もうやりたくない。
 大枚をはたいて,もっと軽いタイプを買うべきなんでしょうね。本格的に輪行を楽しみたいなら。

● 理想とすれば,ランドナーで輪行できるように,自転車をバラすことに慣れることだ。それを手間だと思わないまでに慣れること。
 栃木県一周くらいなら,それなしでも何とでもなりそうだけれども,日本一周ともなればその程度の技術は持っていないと。
 で,ぼくもいつかは日本一周に挑戦したいと思っているので。

2015.08.10 私家版「ツール・ド・栃木」 5 大田原(黒羽)~那須~那須塩原~矢板~塩谷

● 5時に起きた。まず,やっておきたいことはパンクの修理だ。
 昨日は,烏山から先,何度も後輪に空気を入れながら,だましだましここまで来た。パッチがきちんと付いていなかったと思う。別の箇所が小さくパンクした可能性もある。
 ので,まず,パンクを修理したい。チューブを引っぱりだしたところ,昨日貼ったパッチはしっかり付いていた。どこか別のところが漏れている。
 となるとバケツに水を入れてどこが漏れているのか確認しないといけない。バケツを借りようと思ったけど,宿の人が誰もいない。

● 30分ほど空しく過ごしてから,借りることができた。結局,しっかり付いているパッチの縁から空気が漏れていた。
 いったん貼ったパッチを引き剥がして,小川のカンセキで買っておいたパッチをあてる。ダイソー製品とははっきり違う。扱いやすい。きっちり付いてくれるという安心感がある。
 気泡が出なくなったことを確認して,タイヤの中にチューブを押しこんだ。

● 宿の食堂で朝食。宿を経営していくうえで,一番大変なのは朝食の用意じゃないかと思う。業務用の漬け物や生卵,冷凍の鮭の切り身を仕込んでおいて,それを出すことになるのは仕方がない。
 暖かいごはんと味噌汁があるのだ。ぼく的には充分だった。

● オーナーの男性は,ゴルフや鮎釣りが好きらしい。オーナー主催コンペのポスターが貼ってあった。鮎の友釣りに来るお客さんもいるようだ。
 ひょっとしてオーナーは同好の士を募って,そういう遊びがしたくて,この宿を始めたのか。
 朝食付きで4,320円。ありがたい宿だった。

● 昨日はついに誰とも喋らなかった。「大人の遊びだ。本気でやんなきゃみっともないだろう」とメールをよこしたヤツはいたけれど。
 こんなことで,誰かに読んでもらえるような文章を書けるだろうか。

● ここまで来ると雲巌寺が多少は近くなる。那須に向かう前に,雲巌寺まで足を伸ばしてみるか。
 が,見送ることにした。今回はとりあえず栃木県を一周するけれども,その後,“栃木県秘境探検ツァー”をやってみたいと思っている。
 雲巌寺はそのときに馬頭の大山田からアクセスすることにする。

● というわけで,294号を北に。
 じつはこの道は一度,徒歩で通過している。もう12,3年も前のことだ。黒羽の明王寺を一番札所とする那須三十三所観音霊場というのがあって,これを歩いて廻ってやろうと考えたのだった。
 仕事や職場に厄介なものを抱えていると,そういうことを思いつく。で,実際に始めたものの,3分の1も廻ったところで中断し,ずっとそのままになっている。

● ともかく歩いているのだ。が,既視感はない。自分の足で歩いているのに,風景は記憶からとんでいる。歩いたということを憶えているだけだ。
 余笹川を渡り,黒川を渡って,「道の駅 東山道伊王野」に着いた。うーむ,この道の駅も歩きのときに来ているのだけど,まったく記憶がつながらない。初めて来たような気がする。
 ともあれ,今回はここが北端となる。
 
道の駅 東山道伊王野

● 伊王野って惹かれる地名だ。ひとつは文字の字面。もうひとつは言葉の響き。
 自販機でコーラとウーロン茶を買って,ベンチで休みながら,すっとここに座っていたいと思った。サドルに座るのはイヤだけど,このベンチならずっと座っていたい。
 泊まりで自転車ツァーに出るのは今回が初めてだ。2日目になると,ケツがサドルに乗るのをいやがるようなのだ。何度もサドルから離れたがるのだ。

● でも,それもじきに消えた。普通に乗れるようになった。老体ながら自転車に乗れる身体になってきているのかなと,少なからず嬉しかったりする。
 それと,パンクが完全に直ったことの安心感。心が安らかになりますな。

● 294号を少し戻って,県道黒磯棚倉線に入った。何度かのアップダウンを繰り返して,那須塩原市鍋掛を通過した。那珂川を渡った。那須塩原市も今回はこれだけ。いずれ同市をちゃんと走る機会があるだろう(と思いたい)。
 このドッペル君,前ブレーキがほとんど効かないので,急な下りはけっこう怖い。

● 再び黒羽に入ったようだ。トウモロコシ畑が広がって,酪農家が多いエリアを通過し,羽田地区を通る。自販機でカルピスソーダを身体に入れ,登っては降り,大田原市街に入った。
 サンクス浅香店で小休止。“ガツンとみかん”を2本食べてしまった。

● このあたりは問答無用で走り抜ける。那須学園を右手に見ながら峠を越えて,矢板市街に入る。セブンイレブン矢板中店で,お茶と念願のガリガリ君スイカにありつけた。
 よくぞここまで来たものだと,少々の感慨がある。先ほどまでは伊王野にいたんだもんな。

● 明治期の那須野が原開拓に功績のあった矢板武の記念館がある。ここに立ち寄る機会はこれまでに何度もあったんだけど,いつでも来れると思って,行かないまま今日になった。
 今回は寄っていくつもりでいた。が,月曜と火曜が休館日。となれば是非もない。先に進もう。

● 今,走っているのは国道461号。地図には日光北街道とも記されている。塩谷を横断して鬼怒川に至る道路だ。この道路を走って今市に至り,大谷川左岸を日光まで走って,細尾峠を越えて足尾に出る予定だ。
 ときどき,まったく車が来ない時間ができる。シンと静かになる。異次元ポケットに落ちたような気分になる(落ちたことはないけど)。

● ここでも登って降りを繰り返し,塩谷町田所に着く。セブンイレブンがあったので,ここでも氷菓と水を補給する。
 あたりまえだけれども,暑い。ただ,少し前までの重さを伴うような暑さではなくなっている。かすかに秋が混じりだしているように思われる。

● とはいえ。素足にサンダルで走っているんだけども,足の甲が日焼けしてヒリヒリ痛い。アホですな。普通はソックス+靴だよね。日焼け防止と安全と力の有効活用を考えれば,当然そうなる。
 ところが,そのいずれも考えていない。とにかく楽な格好を選んだんでした。だいたい真夏にソックスをはいて靴で足を覆うなんてねぇ。足がブヨブヨになりそうだぞ。

● ここまで快調に走ってきたが,バンッと大きな音がして後輪の空気が抜けた。イヤな予感。前にチューブをバーストさせたことがある。またかと思った。
 荒川が近くだったので,堤防の日陰のところで作業を開始。何かを踏んだらしかった。大きな裂け目ができていた。タイヤにも。
 携帯用のポンプで入れているんだから,暑さで膨張してタイヤがバーストするほどの空気が入るわけがなかったのだ。
荒川堤防でパンク修理

● 普通,こういうツーリングのときは,パッチでふさぐんじゃなくて,替えチューブを持っていってチューブを交換する。が,ドッペル君はクイックリリースではない。しかも,前輪を受けるフロントフォークにつけられた凹みの径が左右非対称で,一方はトンカチで叩いてやらないと入らなかった。
 前輪を外すときも同じだろう。素手で外せるとは思えない。となると,車輪の着脱を伴うチューブ交換は避けたいわけだ。あるいは,チューブと一緒にトンカチも持参するか。

● 昨日に続いて,パンクを修理しながらの大休止となった。何だかなぁ。
 穴をパッチでふさいで空気を入れてやると,とりあえず抜けることはなさそうだった。とにかく,走ることはできそうだ。進むか退くか。進むことにする。

● 道路沿いに中華料理屋があったので,入ってみた。ちょっと遅めの昼食だ。
 夜は飲み屋になるらしい。っていうか,夜がメインの店のようだ。オバチャンが3人でやっている。常連さんのお父さんが数人,ひょっとしたらビールなんぞを飲んでいるのか。ご機嫌でオバチャン相手にヨタを飛ばしていた。いいなぁ。
 って,おまえだって自転車に乗って好きなことをしてるんじゃないかと言われますな。

● ラーメンと半チャーハンのセット(650円)を注文。スイカ食べますかと,スイカのサービスも。ガリガリ君スイカは大好きなんだけど,本物のスイカを好んで食べることはない。が,こういうとき,断れる人はいないんじゃないか。
 いただけば,食べないわけにはいかない。生スイカを食べるのはひょっとして四半世紀ぶりだったかも。で,食べてみたらけっこう美味しい。スイカを食べないできたなんて,人生を損したとは思わなかったけど。

● 昨日の烏山駅前のうどん屋もそうだったし,「K」もそうだったし,ここもそうなんだけど,オバチャンはひっきりなしに喋っている。喋りながら仕事をする。喋りながら手は動いているのがすごい。
 マルチタスクができるんだな,女の人って。男はシングルタスクでしょ。喋るのと仕事するのを同時にこなすなんて想像もできない。
 だから,“喋っている=サボっている”という捉え方になる。それを女にも押しつけるというか,そういう評価軸を持ってしまう。でも,これ,基本的に間違いかもしれないよねぇ。

● スイカもご馳走になったので,千円札を出してお釣りは受け取らないつもりだった。ちょっとカッコつけてみようかな,と。
 でも,そうはさせてもらえなかった。

● また後輪の空気が抜けていた。やはり,と思った。そういう気はしなくもなかったんだよ。さすがに,引き返すことにした。「ツール・ド・栃木」はここで断念。
 先ほどの堤防まで自転車を押して歩いた。中華料理屋に入ったのはラッキーだった。あのまま走っていたら,どこまで行っていたことか。

● 別の箇所に穴が空いていた。パッチでふさいだんだけど,たぶん,走ればまた別のところが空くんだろう。とりあえず,これで矢板まで走ろう。矢板に置いて電車で帰ろう。明日,取りに来よう。
 幸い,矢板まではもってくれた。ファミマでガリガリ君ソーダとお茶で涼をとって,カインズホームを覗いた。カインズホームを出るときにはだいぶ後輪の空気があまくなっていた。

● 以前,行きつけにしていた飲み屋に寄った。「本気でやんなきゃみっともないだろう」とメールをくれた友人が付き合ってくれた。ほとんど唯一といっていい友人だ。
 けっこう飲んだ。自転車はここに置かせてもらった。

2015年8月17日月曜日

2015.08.09 私家版「ツール・ド・栃木」 4 那珂川(小川)~大田原(湯津上・黒羽)

● というわけで,那須官衙遺跡(国指定の遺跡である)は気がすんだ。が,この地はなにか立ち去りがたくさせるものがある。このまま294号に戻る気にはならなかった。
 奈良でいえば飛鳥のようなものか(行ったことはないんだけど)。穏やかな山並み(というか丘陵)に囲まれて,右手に箒川が流れる。南北に狭く,東西に長い平地だ。

● 先に走ってみることにする。大日堂があった。覗いてみる。覗いたところで,自分に何かがわかるとは思っていない。ここにとどまる理由が欲しかっただけだ。
 いわくありげな堂宇が3つ並んでいた。杉の大木が周りを囲んでいる。杉はだいぶ切られてしまったのだろうけどね。
大日堂



● いつまでもとどまっているわけにもいかないので,浄法寺橋で箒川を越えた。箒川を越えれば,そこは大田原市(旧湯津上村)ということになる。ここから笠石神社に出た。
 出るには出たんだけれども,ここはいったん294号に戻ってから笠石神社をめざしたほうがよかったようだ。山越えを余儀なくされたのでね。湯津上中学校まで登っていったん降り,もう一度登って降る(ほかの道もあったんだろうけど)。
 そろそろバテてきたんだろうか,けっこうシンドかった。

● さて,笠石神社。先の那須国造碑をご神体としている。頼めば本物を拝観できるらしかったが,それはパス。たぶん,ぼくがそれを観ても猫に小判を与えるようなものだろうから。
 こぶりな神社だ。神韻渺々たるという雰囲気はない。住宅地にある変哲のない神社という印象。294号沿いにあるわけだし。
 だけれども,ご神体がご神体だから,興味のある人たちがけっこう訪ねてくるのかもしれない。社務所もあった。
笠石神社

● 294号をずっと走ってくれば,上侍塚古墳,下侍塚古墳という有名な古墳にも立ち寄れたのだが,これは最初から行かない予定だった。
 古墳は素人が見てもただの大きめの築山以上には見えないだろうからね。

● さらに北に向かう。次の目的地は黒羽だ。
 崖の上の縁に294号があり,ぼくはそこを走っている。崖の下は水田になっていて,那珂川が流れている。その向こうに八溝山地の稜線が幾重にも連なっている。
 八溝山地だから急峻で高い山ではない。穏やかだ。そういうところを走る。

那須国造碑の碑文
● 黒羽の市街に入った。294号は那珂川の右岸側を走るが,黒羽の市街は那珂川の両岸にまたがる。
 ファミリーマートで水を買って飲んだ。ガリガリ君スイカも。セブンイレブン以外のコンビニにガリガリ君スイカがあったのは,今回が初めて。どうでもいいことではあるんだけど,ぼくはこれが好きなもので。

● 那珂川を渡って大雄寺に行ってみた。曹洞宗の道場であり,この地を治めた大関氏歴代の墓所がある。墓所はさすがに一等地にあった。
 本丸というか,道場の門を潜るのは憚られる。ぼくがヒョイヒョイと入ってはいけないところのような気がした。ので,外から見るだけにしておく。
大雄寺山門前

● 今日はここまで走ってきたけれど,まだまだ走れるような気がする。が,ここで泊まることにしよう。
 当然,宿の予約などはしていない。途中,何が起こるかわからないからだ。そもそも那珂川町で泊まる予定だったわけだし。文字どおり,予定は未定だ。

● 適当な民宿はないかと思って,市街地を走ってみた。大雄寺の存在が大きいのかもしれないけれど,黒羽はただ者ではないと思えた。歴史の厚みのようなものを宿しているというか。
 もちろん,明治以後,この辺の中心地は西にずれた。時代に取り残された。あるいは当時のここの住民が時代を西に押しやってしまった。
 ではあっても,何かが蓄積している。そういう凄みがある。ように思われた。

● で,宿である。「花月」以外には見つけることができなかった。「花月」はぼくが泊まるホテルじゃないと思う。
 で,ネットで「ペンション泉」というのを見つけて電話したら,今からだと夕食は出せないけれども,泊まることはできるとのことだった。やれやれ,野宿しなくてすんだ。

● スマホの地図で場所を確認して,自転車を走らせたけれども,ここでもしなくてもすむ峠越えをしてしまった。どっちから行っても距離はたいして変わらないようだったので,ではこちらからと思ったのが,山越えを伴うものだったんですな。

● 夕食が出ないというので,再びファミリーマートに寄って,酒と肴を購入。昼食を二度食べているので,腹はあまり空いていない。それだけで充分だ。
 高校生が団体で泊まっていた。ここで合宿しているのかもしれない。

● それでも部屋には冷房が効いているし,ぼくにはそれで充分だった。
 今日はずいぶん走ったように思える。のだが。“My Tracks”によると,トータルで107㎞にしかなっていなかった。ぼくの距離感は大幅な修正が必要なようだ。

2015年8月14日金曜日

2015.08.09 私家版「ツール・ド・栃木」 3 那須烏山~那珂川(小川)

● 294号をしばらく上ると,茂木町から那須烏山市に入る。今までコツコツと貯めてきた位置エネルギーを一気に放出するように,下っていく。
 位置エネルギーがゼロになったところが荒川の橋。このあたりは向田と申しあげる。

● 荒川はこの先で那珂川に合流するんだけど,その手前で江川が荒川に注いでいる。江川からすればそこが下流端。
 10年ほど前になるけれども,江川を下流端から上流端まで歩いてやろうと思って,2日がかりで実行したことがある。上流端は矢板市の山田という集落にあった。
 なんであんな酔狂なことを思いついたのか。思いつくだけじゃなく実行しちゃったのか。この説明は長くなるし,あまり面白くもないので,ここでは省略。

● ここからまたコツコツと位置エネルギーを貯めていく。野上を過ぎて,烏山の市街に入る。

● 『栃木県の歴史』によれば,元禄年間には「紙や煙草の集散地となった烏山町には,江戸紙問屋六,紙商三,紙荷才料六,紙売買宿七,紙漉たかさし職二,楮売買宿三,煙草売買宿一五が集中していた」(p214)という。
 じつは,ぼくは烏山の近くで生まれ育ったものだ。半世紀前の烏山を知っている。当時は,その残り香がかすかにでもあったと思う。

● 烏山は町だった。賑わいと華やかさがあった。「ひらぶ」に行けば洋服は何でもあり,靴は「なべや」で買うのがステイタスだった。これ,「なべや」で買ったんだぜ。
 文房具は「マルマス」が憧れだった。小学生のとき,父親が算数で使うコンパスを「マルマス」で買ってきてくれたことがあった。コンパスももちろん嬉しかったけど,「マルマス」の包装紙をぼくは捨てることができず,しばらく持っていたはずだ。

● 仲町の角には関谷精肉店があった。ここでコロッケを1個買って,バスを待つ間に食べる。世の中にこんなに旨いものがあるのかと思った。
 その対面には「おたま」という化粧品店があった。もちろん,ぼくらが入れるところじゃなかった。そこに出入りするお姉さんたちを見やりながら,なんか見てはいけないものを見てるみたいにドキドキしていた。

● 「ひらぶ」にしても「なべや」にしても「マルマス」にしても,今の目線で見れば零細店だったろう。あの頃はモノが貴重で,モノを買うことじたいがめったにない晴れがましいことだったから,それだけでワクワク感を味わえたけれども,今では通用しない商売の仕方をしていたかもしれない。
 烏山にも「しまむら」があるけど,「ひらぶ」よりも「しまむら」のほうが,お客に提供している付加価値ははるかに大きいだろう。

● ではあるんだけれども,あの頃の烏山には輝きがあった。
 夜,宮境橋を車で通ると,那珂川に屋形船が浮かんでいた。なにやら楽しげな怪しげな空気が伝わってきた。あの中で誰が何をしているんだろう。子どもにもある程度想像はできたけれども,それを親に訊くのは憚られるような気がして,ぼくは黙っていた。
 大人になったら自分もああいうことをしてみたいなぁと思ったかどうかは定かでない。

● 一度,那珂川の対岸から烏山の町を見たことがある。夜だった。きれいな夜景だった。光が密集していた。
 江戸時代には,対岸側は水戸藩の領地だったらしい。徳川様の御料地。水戸藩の辺境,どんづまり。そこに住む農民も毎晩,烏山藩の御城下を眺めたことだろう。異界がそこにあると思ったことだろうな。

● 烏山にはかつて遊郭もあった。元々は旭にあったのが,烏山駅近くに移転し,そこは新地と呼ばれた。行人社という印刷所があって(今も健在のようだ),そのあたりの経緯をまとめた冊子を出している。
 当時,ぼくは中学生だったか高校生だったか。その冊子をわざわざ買いにいった。今も,書庫を探せばあるはずだ(捨てた記憶はないから)。

● その新地を走ってみた。当時の面影は残していない。普通の住宅地になっている。
 それから幾星霜もあったわけなので,あたりまえといえばあたりまえだ。唯一,「福田川」という寿司屋の建物が,当時の様子を伝えているだろうか。

● さて,昔語りは以上にして,現在の烏山はどうか。時代を味方につけることができなかった。静かに縮小への道を歩んでいるように思われる。
 しかし,それは生産とか経済とかそういう観点からの話であって,車とインターネットが普及した現在では,逆転の発想的な考え方もできるかもしれない。ひょっとすると,烏山は新しい魅力を涵養しつつあるのかもしれない。

● 駅前に立ち食い蕎麦の店がある。正確にいうと,テーブル席もあるんだけどね。で,ここはうどんがお勧めでありますよ。
 ここで昼食としよう。「山あげそば JRバス関東」と看板に書かれているから,オーナーはJRバス関東なのかもしれないけど,おばちゃんが2人で切り盛りしている。カレーうどんを食べた。450円。
 冷たい水も3杯ほど飲ませてもらって,ひと息もふた息もつくことができた。

● ここで異変。こぎだしたら後輪の空気があまくなっているのだった。パンクか。日のあたらないところで,しかも水が使えるところで修理したい。
 市役所か県の南那須庁舎だったら,外側に水道があるんじゃないか。申しわけないけれども,無断使用できないだろうか。

● 思いだした。南那須庁舎の近くに「K」という焼きそば屋があるのだった。ここの焼きそば,麺が独特。いや,自家製麺ではない(と思う)ので,完全に独特というわけでもないのだろうが,蒸していないっていうか,歯ごたえのある麺なのだ。
 では,その焼きそばを食べて,南那須庁舎の敷地の隅をお借りして,パンクを修理するとしよう。

● 「K」の焼きそば,以前より盛りが少なくなったような気がした。けど,前からこんなものだったのかもしれない。前回来たのは憶えてないほど昔のことだから。
 パンク修理キットは持ってきている。が,パッチが残り1枚しかない。ていねいに貼らないとな。と思いながら,パッチをあてた。
 このパンク修理が大休止となった。ちょうどいいと思えば思えなくもない。

● これでパッチがなくなってしまった。どこかで補充しておかないと。烏山にも百円ショップがある。ので,そこに行ってみたんだけど,パンク修理用のパッチは置いていないようだった。
 ところで。自転車用品はパンク修理に限らず,まず百均に目が向いてしまう。前照灯も油もダイソーですませている。今まで極安の自転車にしか乗ってこなかったから,百均製品を使うのに何の後ろめたさ(?)も感じないできた。
 だけど,どうもダイソーのパッチは百均クオリティーという気もするね。ここはちょっとおごったほうがいいのかもね。

● 気を取り直して,さらに北上することとする。滝田を過ぎ,中山を過ぎ,谷浅見と進んでいく。谷浅見にSAVE ONがあったので,給水休憩。ロッテのスイカバーで身体を冷やしてやる。
 さらに大桶,白久を過ぎ,那珂川町(旧小川町)に入る。

● 並木という集落がある。昔,ここに古本屋があったことを思いだした。30年以上も前のことだけども,高見順の全集を安く買えた。ただし,今に至るまで一行も読んでいない。
 セブンイレブンが目に入った。ここでも休憩。ガリガリ君スイカとウーロン茶を補給。

● 小川の市街に入ったところで,再び,後輪の空気が抜けてきた。パッチがうまく付かなかったらしい。とりあえず,携帯してきた空気入れで空気をいれてやる。
 以後,たびたびその作業を繰り返すことになった。だんだん,空気を入れなければならない間隔が縮んでくる。

● 幸い(っていうか,知ってたわけだけど),294号沿いにカンセキ小川店がある。そこでパッチとゴム糊を買った。併せて712円。これくらいですむんだから,(自転車用品に関しては)百均から卒業しようかなと思いましたよ。実際,あとで使ってみたところ,品質がぜんぜん違ったからね。
 ここでもサイダーを飲んで,さらに北へ。

● 小川では見ておきたいところがあった。那須官衙遺跡だ。『栃木県の歴史』によると「最初に下野の地でつくられた寺院は浄法寺廃寺である」(p51)らしい。
 その近くにあるのが那須官衙遺跡で,築造されたのは奈良時代とされているようだ。このあたりには有名な侍塚古墳もあり,那須国造碑が伝わるところだ。

● かつてはこの一帯の中心地であったに違いない。新羅人が集団で渡来して開拓,定住した,とされる。
 那須国造碑の碑文を書いたのも渡来人だろう。碑文は「那須直葦提の事績を息子の意志麻呂らが顕彰する」ものであるようだ(ぼくにはまったく読めないのだが)。
 このあたりを解説した昔の本の中には,直葦提は土着の人で,彼が渡来人たちをよく統率したと受け取れる内容のものもあった。けれども,そんなことはあり得るはずもなく,彼もまた渡来人で,渡来する前から彼らの棟梁だったからこそ,彼らをまとめることができたのだと考えるほうが自然というものだ。

● その渡来人の子孫はもうこの辺にはいないと思う。住民は入れ替わっているはずだ。あるいは,溶けてしまっているはずだ。
 昔,小川町の長老(土地改良区の理事長を務めていた人)に訊いたことがある。浄法寺のあたりには古い家系の人が残っていると聞いたことがあるが,とおっしゃっていた。
 とはいえ,奈良時代まで遡るほど古い家系は残っていないと想像する。天皇家をほとんど唯一の例外として,そんなものは他にないだろう。

● ちなみに,明治維新前後に,那須郡の南部には新潟や富山から相当な数の移住者があったようだ。ちょっとした民族移動だったのではないか。
 それ以前にもそういった波があったはずだ。明治以前の日本は封建制に縛られて,人は生まれた土地から離れることができなかったと考えるのは,おそらく間違いだ。

● というわけで,那須官衙遺跡だ。294号を左に曲がるんだけど,行き過ぎてしまったようだ。ちょっと遠回りした。
 曲がり角にくると案内板が行き先を表示してくれるので,最初に行き過ぎたことを除けば,迷うことなくたどり着ける。

● 来てみれば,目に入るのは原っぱだ。畑に囲まれた原っぱ。ここから往事の郡衙を想像の中で復元できる人はいないだろう。いや,専門家はできるのか。
 たぶん,畑になっているところにも郡衙の建物はあったのだろうな。原っぱだけだとすると,少々以上にささやかすぎると思えるので。

● 近くに資料館もあるので,そこに行けば復元予想図もあるのかもしれない。しかし,気になっていた遺跡を見て,気がすんでしまった。それ以上の探究心は残っていなかった。
まさに跡。看板に偽りなし。

2015.08.09 私家版「ツール・ド・栃木」 2 高根沢~芳賀~真岡~益子~市貝~茂木

● 6時半に出発。犬を散歩させていたり,自分ひとりでウォーキングに精を出ている人がいる。
 このあたりは田んぼが地域面積の大半を占める米どころだ。暑くなる前にひと仕事終えたいわけだろう。朝から農作業をしているお父さんが何人もいる。雑草を処理したり,農薬をまいたり。
 上高根沢では,道路掃除を大勢でやっていた。地元の自治会のボランティアだね。ぼくもたまにかり出される。

● 県道石末真岡線を順調に走り(何と言っても,この時間帯,車があまり走っていないのでね),芳賀町に入った。
 「としのや」という昔はよろずやだったと思われるお店のところを左折する。まもなく五行川の金井橋に至る。ここからサイクリングロードに入る。
 サイクリングロードじたいは,もっと上流の一切行橋から始まるんだけど,舗装状態があまりよろしくない。金井橋から入るのがいいと思う。
金井橋からサイクリングロードに入る

● ロードバイクで上流側に向けて疾走するライダーがいた。レーパンで決めている。あっという間に背中が小さくなった。
 こういう人を見ると,凄いなぁと思う。ぼくなんか,半袖のTシャツに短パン,サンダル履きだからね。
 ぼくがやろうとしているのは,距離の長いポタリングだ。

● 私家版「ツール・ド・栃木」を敢行するにあたって,ひとつだけ自分に言い聞かせようと思っているのは,急ぐなってことだ。少なくとも,急ぎ過ぎないこと。距離を稼ぐだけが能じゃないぞ,と。
 ぼくの体力ではスピードは出せない。その分,できるだけ乗り続けて少しでも遠くまで行きたいなんぞと思いがちだ。放っておくとそうなる。
 だから,効率よく近道を通ってなどとさもしいことを考えないように,言い聞かせておく必要があるのだ。

● 「道の駅はが」で最初の休憩。フリーマーケットっぽい業者の展示即売会のようなものが開かれていた。まだ,準備中といったところ。
 自販機で麦茶を買って,水分補給。昼に向かって本格的に暑くなれば,自販機を見かけるたびに自転車を止めて,何か飲むことになるだろう。
道の駅はが


● サイクリングロードも真岡市に入った。両国橋から五行川を離れることにする。真岡にはちょっと入っただけなんだけど,益子方面にハンドルを向けた。
 細い道を入っていく。生活道路というか農道というか。車の通行量が少ない道路のほうが楽に走れる。
 そうした道はまた,自転車だからこそ走る気になる。車を運転しているんだったら,センターラインが引かれている道路のほうがいい。
 しばらく走ると県道に出る。が,また細い道に入っていく。それをやっているとたいてい遠回りになるんだけど,急がないとはそういうことだ。
古墳? ではないんだろうなぁ


● 方向感覚があまりいいほうではないので(ありていにいうと,かなり悪いので),そのうちに現在地がどこなのか不安になってくる。
 “MyTracks”でログをとっているので,スマホを取りだせばすむ話ではある。が,それが面倒なんだよね。おおよその方向は間違っていないはずだから,このまま行けってことになる。

● やっと益子町に入った。塙地区。ファミリーマートがあったので,ここで休憩。
 朝食を食べていなかったので,納豆巻きをひとつ買って腹に入れた。あと,ペットボトルのお茶とガリガリ君(コーヒーオレ)で身体を冷やすことにする。

● 少し走ると真岡鐵道の益子駅に至る。ここでまた休憩した。
 益子といえば何をおいても陶芸の里だ。濱田庄司である。陶芸美術館もある。が,ぼくは美術というものと相性が悪い。絵画であれ彫刻であれ陶磁器であれ,モノに化体された美というものがわからない。
 ちょっと距離はあるけれども,大羽地区まで足をのばせば,綱神社や地蔵院がある。綱神社は小体だけれども,姿のいい神社だ。つまり,すでに見たことがあるわけで,今回はこちらもパス。
益子駅

● 行ってみたいラーメン屋もあった。包丁を使わないで麺を打ちだすという店で,味はといえば只今のラーメン界の流行からは外れているかもしれない。
 が,ホッとする味で,ぼくは気に入っている。飽きない味といいますか。でも,まだ9時だ。さすがに開いていない。

● というわけで,このまま市貝町に向かうことにする。
 小貝川の堤防を走る。とても快適に走れるけれども,川っていうのはどの川でもだいたい似たような風景になるわけで,その意味では面白みに欠けるかもしれない。
 ただ,川にはそれそのものの魅力があるでしょ。じっと川を見ていると,何時間でも見てられるような。

● 小貝川は那須烏山市曲畑の小貝ヶ池を水源とし,茨城県筑西市で五行川を併呑し,鬼怒川に合流し,ついには利根川となって太平洋に注ぐ,栃木県を代表する大河である(ウソ)。
 一度,上流端から鬼怒川との合流点まで走破してみたいと思っているんだけど,まだ果たしていない。老後の楽しみのひとつだ。

● 大河の堤防を走って七井の宿に着く。ここからは県道黒田市塙真岡線を起点の黒田まで北上する。市塙まではほぼ真岡鐵道に沿うことになる。
 市貝町に入って最初の宿は多田羅というところ。SL展望台なるものがあった。真岡鐵道が走らせているSLを見るためのものだということはわかるんだけど,長らく使われた形跡はないように思われた。

● 展望台を過ぎると,まもなく県道は左にカーブし,真岡鐵道は右に消えていく。ここからまた大河の堤防を走る。ちょっとだけ走ると県道に合流。あとは県道をひたすら行く。
 ここでは横道に逸れてみるという選択肢はない。ほぼ一本道だから。
SL展望台から真岡鐵道の線路を眺める


● 市貝町役場を過ぎてると,立派な道路を横切る。県道宇都宮茂木線のバイパスだ。スピードを出したくなる道路だ。
芳賀秩父観音霊場ってなに?
 こういう道路ができてしまうと,市貝も茂木もストロー現象に悩まされることになる。宇都宮が近くなるんだから,どんどん宇都宮に出てしまう。地元の商店は寂れる一方だ。
 誰が考えたってわかる道理だけれども,わかっていてもなお道路は欲しい。その気持ちは田舎人としてぼくにも理解できるものだ。
 地元の商店だけで用を足せと言われたって,無理な相談だもん。勉強のできる中学生は宇都宮の進学校に行きたいだろうし,病院だって地元ですむかといったらなかなか難しいだろう。何といっても,働く場を求める必要があるんだから。
 公共交通機関は1日数往復のバスだけなんだから,車は生活必需品だ。

● 杉山,続谷といった集落を眺めて,ただ走る。ほぼ,市貝町を縦断したことになるだろうか。
 続谷にあった自販機でコーラを飲んだ。つり銭の返却レバーの下のくぼみでアマガエルが休んでいた。朝は涼しかったんだけど,だいぶ暑くなってきている。そこは涼しいのだろうな。

● さて,県道黒田市塙真岡線の起点に着いた。ここで国道294号に合流する。ここからは294号を那須町伊王野まで走ることにしているんだけど,とりあえず,ここは茂木町黒田である。
 茂木町の市街に出るには右折して南下しなければならない。どうする? どうするっていったって,左に曲がって烏山に向かうことに決めていた。
 茂木にも走ってみたいところはあるけれども,それは「ツール・ド・栃木」とは別に機会を設けることにしたい。

2015年8月12日水曜日

2015.08.09 私家版「ツール・ド・栃木」 1

● 自転車で世界一周するのが夢だ。が,いきなり世界一周に出るわけにもいくまい。いろいろ,準備が要る。少なくとも,日本一周は経験しておいたほうがいいだろう。
 その日本一周も,じゃあ明日からというわけにはいくまい。その前に地元県を一周しておいたほうがいいのではないか。

● で,栃木県一周くらいなら何の準備もなしにすっと出かけられるだろう。勝手知ったるところだし。ペダルこいでりゃ何とかなるだろ。
 というわけで,本日の午前6時半。その栃木県一周の旅に出立した。
 じつは,昨日(8日)出発する予定でいたんだけど,7日の夜にパンクしたり,まぁ家庭の事情というのもあって,今日にずれこんだ。

● 4泊5日の予定だ。県内のすべての市町村に足を踏み入れることを唯一のルールにする(村はないけど)。かすめるだけでもいいことにする。
 一応,次のような予定を立てている。
 1日目:高根沢町→芳賀町→真岡市→益子町→市貝町→茂木町→那須烏山市→那珂川町
 2日目:那珂川町→大田原市→那須町→那須塩原市→矢板市
 3日目:矢板市→塩谷町→日光市→足利市(いったん桐生に出る)
 4日目:足利市→佐野市→栃木市→野木町→小山市→下野市→上三川町
 5日目:上三川町→壬生町→鹿沼市→宇都宮市→さくら市→高根沢町

● たんに自転車で走るだけなら,5日はかからないだろう。でも,せっかく自転車で一周するんだから,ところどころで観光もしようかと考えた。
 基本,名所旧跡にはあまり興味はないんだけれど,とはいっても観光を毛嫌いしても仕方がない。

● で,どこに立ち寄るか。それを決めるために『栃木県の歴史』(山川出版)を一読した。そこで興味を惹かれたところに行ってみよう,と。
 いくつかピックアップした。全部立ち寄ったのでは,逆に5日間では足りなくなりそうだ。そこは固く決めないでおいて,適当に按配するつもりだ。

● 集団の中に入るのは苦痛なので,誰かを誘って行こうなどという発想は端からないし,そもそもぼくには友人がいない。
 誘うとすれば受験生(浪人中)の豚児くらいのものだ。が,5日間はさすがにきついだろう,おれはいいよ,と遠慮してきた。
 ので,単独で気楽に走れることになった。止まりたいときに止まり,休みたいときに休む。右にするか左にするか,進むか退くか,自由自在ということになる。

● カバン(ユニクロで買ったメッセンジャーバッグを使用中)に詰めたのは以下のごとし。
 Tシャツ,パンツなど日数分
 携帯用の空気入れ
 パンク修理キット(予備チューブは手当していない。自転車が届いて間がなかったので,と言い訳)
 スマートフォン
 スマホの充電器2つ(普通の充電器と乾電池使用の充電器)
 乾電池の充電器
 メモ帳とボールペン
 財布
 新生銀行のキャッシュカード

 工具一式は自転車に積んである。
 
● ともかく。まずは,かつて自転車通勤していた真岡をめざす。五行川サイクリングロードを走るのも久しぶり。

2015.08.08 パンク

● 7日の職場からの帰り。ペダルをひと漕ぎした瞬間,前輪から空気が抜けていった。踏んではいけないものを踏んでしまったらしい。
 ドッペル君に乗り始めて3日目。それでパンクとは少々早い気もするけれども,するときにはするものだから,仕方がない。

● で,電車で帰り,車でドッペル君を取りに行った。
 翌朝,パンクを修理。機材(?)はダイソーで買ったパンク修理キット。しかも古いものだったようで,付きがよろしくない。
 新しいのを買ってきて修理した。新しくても,円形のパッチより楕円のほうがいいようだ。

● こうして手をかけると,愛着が出てくるのはたしか。自転車がだんだん自分のものになってくる感じがする。
 とはいえ,パンクなんかはしないほうがいいことは言うまでもないわけだけど。

2015年8月7日金曜日

2015.08.07 4台目の自転車で自転車通勤

● 自転車に乗るようになったのは2010年の6月。途中,ブランクがあって,ずっと自転車に乗り続けていたわけではない。
 最近,4台目になる自転車を買った。6年間で4台。2台目はほとんど,3台目はまったく乗らないで廃車(?)になった。

● いずれも,ヤフオクで安物を買っている。4台あわせて87,000円程度。普通にショップで買えば1台分の値段にしかならないけれども,“安物買いの銭失い”は自転車に関してはまだ成立しているのかなと思う。
 実質的には1台目にずっと乗っていたので,1台目の自転車に対してはけっこう愛着がある。パソコンでも筆記具でもそうだけれども,使いこめば自ずと愛着はわいてくるわけで。

● 4台目の自転車は3万円で購入。20インチタイヤのドッペルギャンガーのフォールディング。1台目も20インチのミニベロだった。
 ミニベロが好きだというわけではない。2台目,3台目は700Cだった。が,これが不幸な廻り合わせだったので。

● ある程度長い時間乗っているためには,ハンドルが大事だ。ドロップハンドルが一番だ。持つ位置を変えることができる。これはかなり大きい。
 2台目はフラットハンドルだったんだけど,2時間も乗っていると握力が落ちるのが自分でもわかった。

● 1台目はドロップだった。が,今回はブルホーンバー。
 折りたたみ式なので,ドロップは折りたたむときに邪魔になりそうだと思ったのと,そもそも折りたたみ式だとドロップはそんなに(ヤフオクに)出ていなかったのが理由。
 で,ブルホーンバー,かなり使えるという印象。

● ミニベロに乗るくらいだから,スピードは求めていない。求めるだけの体力も持ちあわせていない。時速30キロで走ろうなどと考えていない。
 でも,この自転車でどこにでも行きたい。何種類かの自転車を使い分けるのではなくて,何をするんでもこの1台ですませたい。
 何せ,世の中には折りたたみ式の自転車で世界一周をしている猛者もいるくらいなんだから。

● 1台目は車輪はクイックリリースで着脱できたのに対して,今度のはそうじゃない。レンチで締める方式。
 しかし,重量は今度のほうが軽い。軽いことの魅力はあるようだ。なんというか,乗っていて楽しい。

2015年8月5日水曜日

2015.08.05 ドッペル君 2

● ドッペル君,君の前輪が入らないので,ダイソーでトンカチを買ってきたよ。それを使って,叩いて入れようと思って。
 で,うまくいった。やれやれだ。でも,痛かったろうね,ドッペル君。ごめんよ。

● が,これから先が思いやられるね。当然,君はパンクもするだろう。そのとき,前輪がうまく外れてくれるかどうか。付けたままでパンク修理ができないわけではないけどね。

● 前輪が入ったので,今度はいったんオープンにした君の前ブレーキを元に戻す作業をしたよ。ブレーキケーブルをストッパーに引っかけるんだよね。
 ところが,君のブレーキケーブルはストッパーに届いてくれないんだよ。ブレーキのフレームを中央に寄せてってあるんだけど,そうしても届かないんだよ。

● もっと力を入れなければいけないのかねぇ。グッと力を入れてみるよ。おっ,何とか届いたよ。
 でも,今度はブレーキが効きっぱなしになってしまうんだよ,ドッペル君。君を動かすためにはどうすればいいんだろうねぇ。
 ブレーキケーブルを弛めるしかないのかねぇ。で,弛めてみたよ。難しいねぇ,この調整はね。片効きになるか,他方がリムにくっつきっぱなしになるかになるんだねぇ。

● 結局,後者を避けるためにブレーキが効かなくなるほうを選択してしまったよ。こんなんじゃ走りたくないよねぇ,ドッペル君。
 ここはぼくにもう少し,知識と技術があればよかったねぇ。

● 後のブレーキもクリアランスは少しアンバランスなんだけど,これは何とかなりそうだよ。
 ハンドルとサドルとペダルを装着したよ。この状態で君を走らせてみた。申しわけないねぇ。何せ,君の前ブレーキは効かないんだからね。

● でも,それで自転車通勤に付き合ってもらったね。ぼくに知識と技術が溜まって,君のブレーキを直せたら,一緒にメロンソーダでも飲もうよ,ドッペル君。ぼくがおごるよ。

2015年7月31日金曜日

2015.07.31 ドッペル君

● 昨日,ヤフオクで買った自転車が届いた。メーカー直送品。
 で,今日,組み立て作業を始めた。ずっとヤフオクで買っているから,この手の組立は慣れている。豚児のも組み立ててやったことがある。

● あらかたはできた状態で送られてくるわけで,やることといったら前輪,ハンドル,サドル,ペダルの取り付けくらいのものだ。
 組立説明書も付いてくるしね。

● というわけで,涼しくなってきた夕方から作業を始めた。
 まず,前輪の左右ハブ軸から,ハブボルト,爪付きワッシャー,ワッシャーを外せとある。はいはい。

● 次は,「フロントフォークの股部分に貼り付けられた注意シールを参考に,アヘッドステムとフロントフォークを前方方向に設定します」とある。
 この部分って,普通は360度回転する? だったら,上記の説明しかなくていいんだけど,今回送られてきたのは反転しないんですよ。
 だったらどうやって設定するのかも書いておかないと不親切というものだ。まぁ,いい。

● 次。フロントブレーキを開放する。はいはい。

● で,開放したら「前輪をフロントフォークに取り付けます」。
 ところが,この取り付けができない。左側は入るんだけど,右側がどうやっても入らない。
 入らない理由はすぐにわかった。ハブを受けとめるフロントフォークの凹部の内径が左右で違うのだ。左は10㎜なのに対して右は8㎜。プラスチック定規で測ったところ,ね。肉眼でも違いがわかる。
 これじゃ入らないわな。それとも,これって,わざと左右の内径を変えるのが普通なんですか。

● 結局,ここで作業は頓挫。どうしたものか。何かいい方法はないかなぁ。

● ヤフオクだし,3万円だし,使えなければ泣き寝入りでいいと思っている。
 ただ,ドッペル君ね。これが二度目でね。前回は最初から後輪が振れて,一度も走らないままに粗大ゴミと化したし,今度は前輪が入らない。
 さすがに三度目はないやなぁ。

2015年7月17日金曜日

2015.07.17 自転車の修理は無理でした

● ずっと乗ってきた自転車がギアシフトができなくなった。ワイヤーとシフトレバーの固定が溶けてしまったらしい。
 もう1台の方は,買ったときから後輪が揺れてブレーキシューにあたってしまう。ので,ニップル回しを用意して,直そうと試みた。あと,ブレーキのクリアランス調整。

● が,ぜんぜんうまくいかないや。猛暑の午後,汗だくになっていじり続けたんだけど,埒があかない。こういうとき,さらにいろいろ考えて工夫を凝らすのが男の子なのかもしれないね。
 が,ぼくは諦めが早いほうだ。こりゃダメだわとあっさり敗北宣言。2台の自転車はゴミとして引き取ってもらうことにする。

● で,またもやヤフオクの出物を物色。いろいろあるけど,20インチタイヤの折りたたみ式自転車を買うことにした。
 31,298円。ブランドは貧乏人御用達のドッペルギャンガー。いや,お金持ちでもドッペルギャンガーに乗ってる人もいるだろうけどさ。
 四度,ヤフオクで安物を買うにあたっては,安物買いの銭失いという言葉が頭をよぎったけれども,安さの前に脆くも屈してしまった。

● レースに出ようとか,思ってないからねぇ。スピードも求めていない。ポタリング程度のスピードでいい。
 ただ,長く乗っていられるようになりたい。

● 安物だから盗難を気にせず,気楽に乗れるのはメリットだ。
 ノートはモレスキンではなくダイスキンを愛用し,ペンはPreppyを常用している身としては,自転車もこれで充分だろう。ブランド品ではもてあますかもしれない。
 っていうか,ぼくのようなガサツな人間に乗られたのでは,高価な自転車がかわいそうだ。

2015年7月15日水曜日

2015.07.15 ニップル回しを買った

● 自転車の話。ヤフオクで買った19,800円の自転車がいよいよ寿命のようなので,次もヤフオクで手当てしようと思ったんだけど,家にあるママチャリでいいかな,と。

● ところが。じつはヤフオクですでに3台買ってたんですよ。19,800円のは最初に買ったやつ。2台目は15,000円でクロスバイク(様の自転車)を買ったんだけど,これはほどなくして乗らなくなった。まだあるけど,もう放置が長くて乗れる状態じゃない。
 3台目はロードバイクだった。いつだったかなぁ。最低でも3年前か。もっと前かもしれない。

● これは一度も乗ったことがない。というのも,後輪が振れてしまって,ブレーキシューにぶつかったりするんでね。
 で,ずっと放置したままだった。

● ちゃんと乗れる1台目があるからってのもあったんだけど,要はずっと自転車から離れていたわけなんですよ。自転車そのものに乗らない時期がずっと続いていた。
 で,最近,また乗るようになったわけだけど。

● なので,3台目もその存在がぼくの中になかったわけですね。ママチャリがあるのは思いだしたんだけど。
 ところが,ママチャリを見に行ったら,この3台目が目に入ってきた,と。

● ずっと放置していたから,だいぶ傷んでいる。風で倒れたのをそのままうっちゃっておいたもんな。もともと安物だしね。ブランド名はドッペルギャンガー。ロードなんだけど,チューブバルブはイギリス式。
 そちこちに錆が出ているし,タイヤの空気はすっかり抜けている。前ブレーキの位置もずれてしまっている。左右のクリアランスの位置が不均等になっていた。後輪が振れるのはそのまんま。

● 錆は取ればいいし,チェーンには油をさしてやればいい。問題はブレーキのクリアランスの修正と後輪の振れとりだ。
 『ロードバイク メンテナンス』なんぞという本を見て,修正の仕方は頭に入れた。で,それをやってみようと思って,ニップル回しを買った。

● こういうことを経ながら,自転車の諸々を覚えていくのだろう。
 っていうか,それ以前に乗れる状態にできるかどうか。これから少々いじってみようと思う。

● 3台目に執着することになったのは,この自転車が折りたたみ式だったからってのもある。折りたたみ式っていうか,分割式ですね。分割できれば,輪行もしやすい。
 迂闊なことに買ったときには気づかなんだ。すぐに乗ってみて,後輪が振れて使いものにならなかったので,速攻で放り投げちゃったからだと言い訳しておこう(言い訳にもならないけど)。

● ぼくは自転車にも実用性しか求めない。で,実用性ってのは乗り手のレベルとの相関で決まる。優れた乗り手であれば,それなりの水準を備えている自転車でないと実用的ではないだろう。
 が,ぼく程度の乗り手であれば,この自転車で充分という気がする。

2015年7月14日火曜日

2015.07.14 ママチャリでいいか

● 新しい自転車を買う件。ヤフオクにいくつか札を入れているんだけど,どうもうまくいかない。最後まで(特に最後の数時間)きっちり付き合えればいいんですけどね。なかなかそんなわけにもいかなくて。
 で,何度か落札を逃している。1回は500円差で逃してしまった。

● そこで,今わが家にあるものを活用しようかっていう方向に。ムスコが中学生のときに使っていた自転車でいいなぁ,と。ほとんど使ってないのでね。中学校は徒歩10分の距離だったし,あまり学校に行かなかったし。

● ママチャリだけど,内装3段。氏家のジャスコの自転車売場で買った。その自転車売場,今でもあるのかねぇ。
 サドルを上げられるだけあげて,空気をパンパンに入れれば,片道8キロの通勤には充分じゃないかと思う。ほとんど平坦だし。
 前カゴも付いていたと思う。もちろん泥よけもあるわけで,8キロの通勤にはむしろおあつらえ向きかもしれない。

● 何といっても,資源の活用になるし,荷物を増やさないですむ。モノが増えるのは避けたいからね。

2015年7月12日日曜日

2015.07.12 妄想のひとつは自転車で世界一周することなんだが 2

● この分野では“石田ゆうすけ”という大きな前例がすでにあって,これを超えるのは相当以上に難しいと思う。
 ネットで実況中継しながら自転車で世界を回っている人たちのブログを見ても,率直に申しあげて,石田さんの『行かずに死ねるか!』にはるかに及ばない。石田さんに比べると,身の上話をしているようなものだ。

● 石田さんの面白さは,人との距離を詰めるのが巧いことからきている。人との間に壁をつくらない。持って生まれた性格なのだろう。
 それが彼の最大の武器で,その武器を存分に駆使して,現地人との交流をはじめ,カヌーで川を下ったり,遺跡に心を奪われたりする。自身の体験と感性で勝負できる。
 しかも急いでいない。たっぷり時間をかけている。
 それをいったんは冷やして書いている。さらにあの文章力が加わるわけだ。

● 同じことをしてもダメだ。二番煎じにしかならない。そのうえ,その質量が先行業績に及ばないのでは話にならない。
 しかし。どこかに切り口はないものか。

● 何番煎じであろうと,自転車で世界一周をするってのは,誰にでもできることではない。が,それだけで注目される時期はたぶん過ぎている。

2015年7月11日土曜日

2015.07.11 妄想のひとつは自転車で世界一周することなんだが

● 自転車で世界一周。それを折りたたみ式の自転車でやりたいと思ってたわけなんですよ。理由はひとえに,手間がかからないから。
 輪行するには,自転車を分解したり組み立てたりがつきものだ。ランドナーでそれをやる人もいるわけだし,慣れれば短時間でできるといわれるんだけど,ぼくは自分の不器用さを知っている。

● その点,折りたたみ式ならだいぶ楽になる。間違いなく,ぼくでも輪行できるだろう。世界一周となれば,間違いなく飛行機には乗るわけだから,この点は大きい。
 しかし。世界一周ともなれば,携行する荷物も大量にならざるを得ない。折りたたみ式だと剛性が弱くなることくらいはぼくにもわかる。さすがに,これは無理があるんだろうなと思っていた。

● ところが,すでにそれを実行している人がいるんですな。“<BD-1>に乗って地球を一周するチャリヨシさん”や“ドッペルギャンガーの折り畳み自転車を改造して世界一周の相棒にしている周藤卓也@チャリダーマンさん”。
 おふたりとも,ネットで実況中継をしているらしい。先達っているものなんだなぁ。

● 一方で,世界一周中に事故にあって死亡する人もあとを絶たないようだ。治安が悪いところや車の運転の荒いところは,スキップしたほうがいいんでしょうね。
 自転車だけで世界を回るってのにあまり固執することもないと,ラフに考えておいたほうがいいようだ。飛行機や船も利用しますよ,と。

2015年7月10日金曜日

2015.07.10 また,ヤフオクで自転車を購入?

● ずっと乗ってきたミニベロ(20インチタイヤ)の調子が悪い。ローには行くんだけど,トップに行かない。
 シフトレバーとワイヤーの固定が溶けてしまっている。レバーを操作してもワイヤーに伝わらない。

● 乗った延べ時間はそんなに長くないんだけど,乗らないで放置していた時間は長い。そのほうがよけに傷むんでしょうからね。
 ひょっとすると簡単に治るのかもしれないけれども,ヤフオクで19,800円で買った極安物だし,とっくに買い換えてもいいものだった。

● ので,買い換えることとして。あまりな安物はやめようと思った。走りがぜんぜん違うらしいからね。
 それとネット通販で買うのもやめようと思っていた。何かあったときに専門店に持ちこめた方がいい。次はリアルのショップで買おうと思う。

● でも,またヤフオクで買いそうな勢いなんですよ。理由の第一は安いこと。中古だったら安いのは当然だけど,新品もある。聞いたことのないメーカーのものなんだけど(ぼくのイチキュッパもそう)。
 ともあれ安いのに惹かれてしまう。馬鹿と貧乏の両方を備えているとこうなる。

● もうひとつ。面倒がないことだね。クリックだけですむんだからね。支払いもネットでできるわけで。あとは,宅配業者が届けてくれる。
 出向いて話をしてっていう手間がかからない。
 
● アフターケアの問題も,カンセキとかの自転車部門で何とかなるんじゃないかな,と。小物を買って顔見知りになっていれば,ここで買った自転車じゃなくても面倒みてもらえるんじゃないかなぁと,都合よく考えることにした。

2015年6月18日木曜日

2015.06.18 野望というか妄想 2

● 鉄道と自転車でそれぞれ世界一周。どちらかしか選べないとなったら,自転車でしょうね,やっぱり。
 シベリア鉄道を使わないで鉄道でユーラシア大陸を横断することはできないようだ。けど,できればシベリア鉄道って乗らないですませたい。
 とかね,考えてしまうんで。鉄道は世界一周に結びつけないで,シルクロード特急に乗るとか,オーストラリア横断鉄道に乗るとか,路線単体で考えればいいかもな。

● で,自転車だよ,と。石田ゆうすけさんは成田からアラスカに飛んで,アメリカ大陸縦断から始めた。
 自転車ではないけれど,吉田友和・絵里夫妻が新婚旅行の世界一周をしたときはアジアから始めている。

● ぼくもたぶんアジアからなりますね。自宅から下関まで自走し,関釜フェリーで釜山に行く。釜山から仁川まで韓国を縦断し,仁川から中国大陸に入る。ずっと南下。ラオスからタイを通ってミャンマーへ。
 バングラデシュからインドの北側を西に走り,パキスタン,イランを経て,トルコに。あとは,ブルガリア,ハンガリー,ポーランドを走り,ドイツからスペイン,ポルトガル。
 スカンジナビア半島とイギリスはパス。

● このあとアフリカに行くか行かないか。理由のない恐怖があるね。でも,ここまで走ってきて,経験値が上がっている。当然,アフリカを目指すことになるだろう。まぁ,決して無理はせず。
 と,妄想は続くよ,どこまでも。

● 好奇心。知らないところ,行ったことがないところ,そういうところにぜひとも行きたいという気持ち。食べたことがないものを食べたい,したことがないことをしてみたい。
 そういう好奇心。冒険を支えるものはこの好奇心ということになる。

● 並はずれた好奇心は個体を危険にさらすだろうから,神さまは人間に野放図な好奇心は与えていないと思う。
 しかし,神さまもときどき,ケアレスミスをする。野放図な好奇心を持った人間を作ってしまうことがある。
 そういう人が冒険家になる。冒険家はつまり神さまの失敗作品。

2015年6月15日月曜日

2015.06.15 野望というか妄想

● 自転車で世界一周してみたいよ,って。いったん日本を出たら世界を回り終えるまで帰らないということになると,2年や3年ではすまないことになるかもしれない。
 さすがに,それでは奥さんの許可が下りないと思う。

● なので,エリアを区切って,何度かに分けて行くことになりそうだ。だとしても,ユーラシア大陸は通して走りきりたい。
 というのは,下川裕治さんの『僕はこんな旅しかできない』にこんなことが書かれていたからだ。
 ひとつの街に入ったとき,世界ががらりと変わる感覚に襲われる。言葉や顔つきが入れ替わっていくのは当然だが,そこに流れる空気や文化そのものが足許からそっくりと交換されるような感覚である。 (中略)中央アジアのカザフスタンに入ったとき,ひとつの節目が伝わってくる。家が突然,欧米風になり,東アジアから東南アジアを支配する高い人口密度が消える。(中略) さらに西に進んでいくとカスピ海に出る。フェリーに乗り,着く街がアゼルバイジャンのバクーである。ここにふたつめの節目がある。 (中略)バクーに入ると,宗教の密度がぐんと高まる気になる。(p208)
 そうした空気の変化を自分も途切れなく感じてみたいからだ。

● しかしだね,そのためには体力がまず必要だよね。自転車で世界一周をするとして,実際に出かけられるのはどんなに早くても65歳。ひょっとすると70歳になっているかもしれない。
 その歳で自転車で世界一周っていうのは,話題性があって面白いかもしれないけれども,まぁあまり現実的な話じゃないねぇ。それゆえ,妄想なんだけどね。

● せめて,それに向けて今から体力を鍛えておこうとか,南米を回るときに備えてスペイン語を少しは勉強しておこうとか,そういうことはまったく頭にないから,いよいよ妄想でありますね。
 第一,自転車で遠出はしたことがないしなぁ。泊まりのツーリングってやったことがない。だから,苦労を知らない。だから,こういう妄想にも浸れるわけだね。

2015年5月18日月曜日

2015.05.18 自転車通勤の要件

● 鶴見辰吾『とことん自転車』には,この条件を満たす場合のみ自転車通勤をするという要件がいくつか挙げられている。
 そのひとつが,片道40㎞以内であること,だ。

● ちょっと待ってくれ。40㎞以内? それは厳しすぎないか。ぼくは時々思いだしたようにやった自転車通勤も含めて,片道30㎞を超えたことがない。
 ギリギリ20㎞だろうと思っている。それを超えると,毎日,自転車を漕ぐ気にはならない。

● が,これはぼくの乗っている自転車のせいもあるんだと思う。ぼくが乗っているのはヤフオクで買った19,800円の極安モノ。
 タイヤは20インチのミニベロ。ギアは後7段の前2段。さすがにスピードも出ないと思うんですよね。
 ぼくの体力や技術だけの問題じゃなくて,自転車の問題のほうが大きいように思う。

● 普通のロードバイクにすれば,片道40㎞というのが,なるほど同感と思えるようになるんじゃないかなぁと思ってましてね。
 っていうか,そうだと思いたいわけですよね。

2015年5月11日月曜日

2015.05.11 新しい自転車がほしい

● 鶴見辰吾『とことん自転車』を読んでいたら,新しい自転車が欲しくなった。ぼくのはネット(ヤフオク)で買った19,800円のミニベロなんですけどね,断続的にとはいいながらもう何年乗っているだろ。
 そろそろ新しいのを買ってもいいよな,と。

● で,次は19,800円とかヤフオクとかではなくて,10万円程度のものをショップで買いたいですな。要するに,ちゃんとしたロードバイク。
 あと,輪行用に折りたたみ式の自転車も欲しい。不器用だからねぇ,輪行のたびに分解&組立てをするなんて,面倒だなぁとか思ちゃっててね。何度か練習すれば誰でもできるようになるとはいうんだけどさ。
 19,800円の相棒でも,タイヤ交換とかブレーキシューの交換とかはやってて,バラしたこともあるんだけど,けっこう大変だったなと思っててね。

● 優先順位が高いのは折りたたみ式の方。輪行以外にも使えるわけだし。よほどのことがなければ,今の相棒よりは走ると思うんで。

● ただし,メーカーは決めている。台湾のジャイアントから選ぶ。
 理由は単純。東日本大震災の際に,台湾(企業としてのジャイアントも)が寄せてくれた厚情を忘れていないからだ。
 ぼくがジャイアントの自転車を1台買ったとて,ジャイアントにとっては砂浜の砂粒がひとつ増えるくらいの話だけれども,ここをさしおいて他のメーカーの自転車を買うという発想には,今のところ至っていない。

2015年5月9日土曜日

2015.05.09 おやっと思った爺さま

● 某日,昼頃,某スーパーの軒先のベンチに座っていた,ら。

● 年の頃,70歳を過ぎていると思われる爺さまが,クロスバイクを押してやってきた。ごく普通のクロスバイクだ。
 が,両サイドにバッグが括りつけられていた。ランドナー的に使っているんだろうか。格好もいっぱしの自転車乗りのそれだった。
 長距離を走っていて,ちょうど昼食を兼ねての休憩にここに立ち寄ったのだろうか。

● キャリアを付けて,バッグを装着する。失礼ながら,自分でそれをやったとは思えなかった。
 こういうのって,自分でやるとなんとなくわかるものでね。爺さまのは人にやってもらったというたたずまいだったな。
 だからといって,価値が落ちるというものでもない。まぁ,かっこのいい爺さまでしたね。

● 自分も70歳になったらこんなふうになりたいなという,ひとつの範例を見せてもらった感じ。
 で,そうなるためには,今から鍛えておかないといけないな。っていうか,今までぜんぜん鍛えてないからな。これから鍛えないといけないな。

2015年5月4日月曜日

2015.05.04 自転車で輪行する人を見かける

● 前からいたんでしょうけどね。最近,電車に乗っていると,輪行袋を立てかけた若い男性(中年男性もたまには)を見かけることが増えたように感じる。
 黄金週間の今日も,宇都宮駅のペデストリアンデッキで自転車をばらしている男性を見かけた。

● 輪行ってぼくも憧れる。でも,実行したことはない。憧れの度合いがそんなに高くないってこともあるんだけど,自転車をばらしたり組み立てたりするのが面倒だなぁと思っちゃってて。
 輪行するんだったら,そのためにフォールディングバイク(折りたたみ式の自転車)が必要だな。

● 中にはランドナーで輪行する人もいるという。素直にすごいものだと思う。頭を垂れる。
 そうした手間ひまを厭わないことが,趣味を深めるためにはどうしたって必要だ。ぼくのようにその手間ひまを惜しむってことになると,本当に自転車が好きなのかどうか,少々怪しくなってくる。

● 今の時期は,日は長くなってるし,気候はいいし,自転車で走るには1年で一番いい時期だと思う。輪行するにも恰好の時期だ。
 でも,ぼくは動かない。自転車は好きだけど,一番じゃないんだな。

2015年4月23日木曜日

2015.04.23 やっと天気が落ち着きましたか

● 4月になってから雪が降ったり,雨模様の日が続いたり,寒かったり。不安定な天気が続いた。
 が,22日は久しぶりに暖かに晴れた。ほんと,久しぶりという感じがする。

● 何がいいかといえば,自転車で出勤するのに恰好だってこと。22日なんか,この日に自転車で出勤しないのならいつするんだという感じだった。
 で,片道8キロを快適に往復できた。

● 往きは北に向かい,あたりまえだけど,復りは南に向かって走る。その復りに南風が吹いていたようで,向かい風を受けることになったけれども,さほどに強くもなかったので,快適さは損なわれなかった。

● できるだけ車が走っていない道をと思って,農道や川の堤防を選んでいる。
 ときどき,コースを変えてみる。そんなに組合せの数があるわけでもないんだけど,車の往来が激しい道路は走らない,横切らない,という前提で,ベストコースを探している。

2015年4月15日水曜日

2015.04.15 4月の雨

● 雨の日が続くな。気温もあがらない。気持ちも塞ぎ気味になりますかねぇ。
 困るのは自転車通勤ができないこと。電車だと自転車で行くより早い時刻に家を出ないといけないので。

● 家から職場までひと駅なのでね。家から最寄駅まで歩く時間,最寄駅で電車を待つ時間,電車に乗っている時間,着いた駅から職場まで歩く時間。
 そのトータルより,自転車の方が所要時間は短い。ドアtoドアだからね。

● 電車より,川の堤防や農道など車が走っていない道路を選んで,自転車を走らせるほうが気持ちがいい。
 今の距離だと自転車以上に快適な通勤手段はないな。

2015年4月9日木曜日

2015.04.09 春の雪。でも,自転車通勤

● 8日のこと。起きて外を見たら。一面,白。しかも,なお雪が降っている。

● さて,通勤はどうするか。といって,ほとんど考えなかった。自転車でしょ。雨具は持っていない。濡れるのは覚悟だ。
 頭はヘルメットで保護できる。仕事着は職場のロッカーにある。下着一式をメッセンジャーバッグにいれて,ユニクロのフリーズを着て,7時に出発。

● 問題は冬用の手袋がなかったこと。普通の自転車用のグローブをはめた。ということは,指先は裸だ。
 距離はわずかに8キロといえども,さすがにこれだけは堪えた。チメたい。

● 電車だとひと駅。が,最寄り駅まで歩いて電車に乗って,着いた駅から職場まで歩くよりは,自転車のほうがかえって早く着く。
 くわえて,この時間帯の電車は田舎といえどもけっこう混んでいる。

● ゆえに,総じて,自転車が快適。雪であっても。
 でも,職場に着いたら,同僚に「どうしてそんなに自分を虐めるんですか」と訊かれた。世間的にはそうか。いい歳してなぁ。

2015年4月5日日曜日

2015.04.05 ブルベへの夢

● せっかく自転車通勤を始めたのだから,それを機に自転車のヘビーユーザーになって,できればブルベに出てみたいと思ったりする。
 200㎞,300㎞,400㎞,600㎞の4種。1年間でこの4つを完走できればSRの称号を得られる。スーパー・ランドナーだ。かっこいい。

● が,200㎞なんてとても無理だ。現状では。
 一度,自宅から土浦まで走ろうと試みたことがあるんだけども,真壁あたりまで行ったところで,これより先に行ったら帰れなくなると思って,引き返してきた。それでも帰りは疲労困憊して,大休止を繰り返した。途中で引き返したのは正解だったと思った。
 走行距離は130㎞くらいだったと思う。あと70㎞を加えるなど,想像の外だ。

● 片道8㎞をいくら継続しても,200㎞を走れるようにはならないだろう。それ用のトレーニングをしなければならないと思う。
 どういうトレーニングをすればいいのかもわからない。だいたい,何によらずトレーニングなんかしたくない。

2015年4月4日土曜日

2015.04.04 自転車通勤の効用

● まだはっきりと自覚しているわけではないんだけど,動くことが苦にならなくなる。とにかく朝夕に体を動かしているわけなので。こういうのは多分に習慣のもので,休日でもサッと自転車で出るようになった(ような気がする)。

● 歩くよりも自転車のほうが当然速いわけで,その分,機動性が増す。これが車だったらもっと増すか。理屈はそのとおり。が,車には車にふさわしい距離がある。
 ちょっと出かける程度だったら,車を使うのは大仰だと感じる。早い話,60㎏や70㎏の人間が移動するのに,1.5tが一緒に移動するというのは,いかにもスマートさに欠ける。

● 毎日運動すれば,諸事万般に対して積極的になるかというと,そこは性格の問題で,そう単純にはいかないようだ。
 でも,心地よい疲労感が残る。風呂に入るのも布団に入るのも,その快適度が高くなるのはたしかだ。

● メタボから脱却できるかどうか。16キロ程度のサイクリングでは(メタボを撃退するための)運動量としては充分ではないかもしれない。
 とはいえ,こういうことでもないと,まったく運動というものをしないことになる。わずかであっても,これから効果が出てくるだろう(と思いたい)。

2015年4月3日金曜日

2015.04.03 自転車通勤

● 4月から転勤。今までは片道27キロ。なので,電車通勤。自転車で何度か通勤したんだけれども,数回で脱落。アップダウンもそれなりにあって,老いの身にはこたえたんでした。
 が,今回は片道8キロ。平坦だ。これは自転車で通勤せよと神さまが仰っているのだろうと思う。で,初日から自転車で通っている。

● 車の通らない農道や川の堤防を選んで走っている。国道4号なんか走ったのでは,健康に悪い。田舎はこういうところでもメリットがある。
 雨の日も自転車通勤を絶やさないようにしたいので,雨具を買わなければと思っている。職場に着いたら着替える。シャワーはないので,夏場はどうするか。どうするかといっても,タオルで拭くくらいしかないんだけど。

● 片道8キロというのは,毎日続けるにはちょうどいい。負荷がかかりすぎないから。中学生か高校生に戻ったつもりで,ずっと続けたい。
 体が喜んでいるのがわかる。なかなかいい案配だ。

● ただし,問題もある。問題というか,ごく個人的なことなんだけど,まず読書量が減る。本って家ではなかなか読まない。往復の電車の中で読むのがなくなると,けっこう減りそうだ。
 それと,スマホで音楽を聴く時間も減る。っていうか,ゼロになる。自宅から最寄駅まで歩きとき,到着駅から職場まで歩くとき,に主に聴いていたんで,それがなくなるわけだから。
 まさか,イヤホンを耳に突っこんで自転車に乗るわけにはいかないからね。

● というわけで,プラスマイナスあるんだけども,近くなったんだから悪いわけはない。自転車で通勤できるというプラスが勝る。
 が,職住が接近したからといって,自由に使える時間が単純に増えるというわけではないようだ。いや,時間は増えるんだけども,増えた時間を増えたなりに使えるという人はあまりいないんじゃないかと思う。

2015年2月19日木曜日

2015.02.19 北関東ブルベ

● 宇都宮,水戸,前橋,高崎の4市がブルベを共催するという記事が,今月16日の下野新聞に載っていた。18日に追っかけ記事が載り,その記事によると,「ランドネきたかん 北関東400㎞ブルベ走行会2015」を5月に開催する。
 宇都宮市を起点に,栃木,茨城,群馬の3県を周回する。来年以降も発着地を4市持ち回りにして行うらしい。
 第1回目の今年は任意の催事となるが,来年以降は公式(Audax Japan)認定の大会になる予定。

● ぼくもほんの少し自転車に乗るんだけど,ブルベは憧れですよね。公式には,200㎞,300㎞,400㎞,600㎞の4種があって,それぞれ定められた制限時間内に完走できるかどうかを競う。
 1年に4種を完走できればSR(シューペル・ランドヌール)の称号(?)が与えられる。昔と違って,SRの所持者は相当いるらしいんだけど,そうであってもSRは憧れ。

 競うっていうのは正確じゃないか。順位は関係ない。制限時間内に完走できればいい。
 レースじゃないから他者との駆け引きは要らないとしても,長丁場をどういうふうに走って行くか,時間帯や地形(勾配)を頭に入れ,風を予想し,休憩の仕方まで想定したうえで,組立(大げさにいえば戦略)を考える。

● 300㎞と400㎞の間に大きな壁があると聞いた。上の記事によると,北関東400㎞ブルベの制限時間は27時間。時速15㎞で走ればいい。ママチャリで時速15㎞は大変かもしれないけど,ロードバイクでの時速15㎞は,性別や年齢を問わず,誰でも出せる速度だろう。
 ただし。27時間ということはつまり,夜通し走って,白々と夜が明けてからもさらに走ることになる。ペダルを漕ぎながら眠ってしまって,落車することもある。一般道を走るわけだから,大きな事故も起きかねない。それでも休憩なしで走るんだったら,時速15㎞でいいということ。

● 現時点でぼくにはブルベに参加できる資格はない。今までで一番長く走ったのは150㎞くらいじゃないかと思う。それでも,大休止が必要だった。這々の体で帰宅。疲労困憊だった。
 200㎞すら無理だろう。それにだいぶ自転車から離れてしまっているし。

● まずは自転車に乗る回数と時間を増やすことから始めないと。でもいつかはSR,目指してみたいものだ。