2018年4月30日月曜日

2018.04.30 帰り,中学生と

● 先日。ロードバイクで帰宅途中。芳賀町地内。
 部活を終えた中学生の男の子3人が,広い歩道を並んで走っていた。こちらは車道を走っている。どんどん彼らに近づいていく。

● それに気づいた彼らが,抜かれまいと思って必死こいてペダルを漕ぎだす。が,そこはロードなので,普通に走っていても追い抜いてしまう。
 抜いたところで自転車をとめて,彼らに声をかけた。
 「おぉ~い,スピード違反だぞ」

● 3人してニカッと笑った。カワユイのぅ。
 ロードは異世代コミュニケーションの道具にもなるのだ。っていうか,彼らの爺ちゃんになった気分だった。

2018年4月28日土曜日

2018.04.28 高田山専修寺に行こうと思って出かけたが・・・・・・

● 天気がいいので,自転車で親鸞ゆかりの高田山専修寺に行ってみようと思って出かけた。五行川サイクリングロードを下って,真岡の田町橋を渡る。が,行けども専修寺は現れず。
 田町橋を渡って次に右折すべきところを直進してしまってた。県道真岡岩瀬線を走ってて,これでいいのだと思ってたんだけど,違ってったってこと。
 粗忽にもほどがあるぞ,オレよ。間違っているはずがないと思っているから,スマホで地図を確かめようという発想が出てこない。

小貝川は南那須・曲畑の小貝ヶ池に発する
● が,小貝川に出たので,小貝川の堤防を走って帰ることにした。専修寺より小貝川を走れる方がずっといいや。専修寺にこだわりがあったわけでもないのでね,と負け惜しみを言っておこう。
 このあたりは旧二宮町になるんだと思う。もう少し走ると(実際に走ってみたんだけど)茨城県桜川市。

● 小貝川を上流に向うと間もなく益子町に入る。走りやすい舗装だ。それもそのはずで,サイクリングロードではなく一般車両も通行可なのだ。
 ただし,すれ違いは不可能。普通車がやっと通れるくらいの幅だから。

● ズンズン行くと,真岡鐵道の益子駅。正確には益子駅のすぐそば。公園になっている。
 子どもたちが自転車で遊んでいる。今は,子ども用でもギア付きなんだなぁ。

● 益子に来たからには寄っていきたい店がある。ラーメンの「ぎおん」。
 超久しぶり。以前の真岡勤務のときは毎日が出張だったので,昼飯をここで食べることがしばしばあった。20年近く前のことだ。その頃ですでに年季が入った店構えだったから,長く続いている店だ。麺に包丁が入っていない。細く打ちあげる。その作業の様子がカウンターから見える。
 では,ここは旨いのかと問われると返答に窮する。まぁ普通かなぁ。が,また食べたくなるという不思議な味で,ということはやっぱり旨いんでしょうね。
 いわゆる家庭的な雰囲気で,ギスギスしていないのも良い。カレーラーメン(750円)を食べた。

● 「ぎおん」のラーメンを食べられた満足感につつまれて(?),さらに小貝川を遡る。県道宇都宮笠間線を越えると,堤防は走れなくなる。
 適当に田んぼ道を走って,市貝町赤羽を経て,五行川に戻った。「道の駅はが」で休憩。元気回復に効くのはやっぱりこれだよ。不二家ネクター。

● 今日は五行川サイクリングロードの北端まで走ってみた。一切行橋から始まるのだ(下館まで。茨城県に入ると五行川は勤行川というつまらぬ名前に変わる)。
 ただし,一切行橋からしばらくは舗装状態があまりよくない区間があるので,通勤のときはもっと下流側から入ることにしている。

● 走行距離は72キロ。手頃なポタリングか。アップダウンがないので一昨日の鷲子山上神社とは疲れ方がまるで違う。

2018年4月27日金曜日

2018.04.26 鷲子山上神社まで行ってみた

● 今日は定休日。1日ずっと定休しててもいいんだけど,火・水が雨だったので,2日間自転車に乗っていない。ので,自転車で鷲子山上神社に行ってみることにした。
 北北東に進路を取れ(実際は東北東なんだけどね)。本日,天気晴朗にして気温良順なれども,北よりの風,やや強し。

● 田んぼ道から293号に出るつもりが,田んぼ道を気ままに走っていたら,けっこう時間を喰ってしまった。途中で行き止まりになっていて,引き返してみたりね。
 そんなことをしてる間に,八溝グリーンラインに出くわしたので,この道を通って馬頭に向うことにした。車で何度も走っているので,道路状態はわかっている。登りと降りしかない。降ったと思ったら,すぐに登りになる。八溝に分け入るというのは,そういうことだ。
 あえぎあえぎ登ってやっと蓄えた位置エネルギーを,降りで簡単に放出してしまうのは,はなはだ面白くないのだけれども,こればかりは致し方がない。

● しかも,八溝グリーンラインは新しい道路だ。勾配が緩く道路に適したところは,すでに国道や県道になっている。新しい道路は,勾配がきつくトンネルが多かったりする。道路には不向きな地形のところに強引に通したという趣になる。
 建設技術(特にトンネル掘削技術)の進歩がそれを可能にしたのだろうが,新しい道路は自転車で走るには向かないのだ。

● 最初の登りを終えると,長者ヶ平遺跡(鴻野山)がある。奈良から平安にかけて存在した古代役所の跡らしい。今は麦畑になっている。オヨネとマッツァンがデート中かもしれない。
 古代遺跡は大方そうだけど,何でこんなところに,と思うのが多いね。

● 自転車は車道の左端を走るのが原則だ。自転車が走ってもいいとされる歩道はある(あらかたの歩道がそうなっている)。それでも歩道ではなく車道を走るのが原則。ましてロードバイクが歩道を走っていたのでは,洒落にもならない。
 車道を走った方がスピードが乗るし,緊張を強いられるからか,気持ちもシャキッとする。疲れたときほど,歩道に逃げないで車道を走行すべし。

● とはいえ,車道に出るのが恐怖に感じる場合もある。橋とトンネルだ。
 八溝グリーンラインにはトンネルが2つある。小白井トンネルと三箇トンネル。ここはさすがに歩道を走行してしまった。その歩道も狭い。
 トンネル内の空間を左右に半メートル広げると,工事の難易度や費用がどれだけ増えるか。狭いのは我慢しなければなるまい。歩道がないトンネルもあるのだ。

● が,かなり走りづらい。壁に接触して車道側に横転したところに車が来たら,と良からぬ想像をしてしまう。
 かといって,ソロソロと走るのは癪にさわる。あまりソロソロ走ると,ジャイロ効果が減殺されてふらつきが起こるから,かえって危ないしね。
 車道に緑色で塗装された自転車レーンがあるところが増えた。その自転車レーンの幅と,このトンネルの歩道の幅はほぼ同じじゃないかと思う。
 自転車レーンは造作もなく走れるのに,トンネル内の歩道はけっこう厄介だった。

● トンネルを抜けてホッとしたところに自販機があった。日本はかなりの田舎に行っても,コンビニと自販機がある。自転車乗りは,この2つにかなり助けられているのではあるまいか(疲れたと思ったら,水分が足りていないのだ。糖分補給の前に給水するのが吉)。
 特に,夏場は自販機に助けられる。ペットボトルのキリッと冷えた水のありがたさ。飲み終えて走りだすと,1分後にはもう喉が乾いているのだけど。

● 八溝大橋で那珂川を渡ると,県道那須黒羽茂木線に合流して,八溝グリーンラインは終わる。この道路を自転車で走るのは,今回をもって最初にして最後にしたいと衷心から思ったんでした。
 農産物の直売所がある。ここで休憩。エネルギーを充填。ぼくの少ない経験からすると,すぐさまエネルギーに変わってくれて,疲労感を薄めてくれるものは,不二家ネクターにとどめを刺す。
 昭和の御代に,「おじさぁん,ネクターちょうだい」「ピーチがええですかいのぉ,オレンジがええですかいのぉ」とやっていたアレだ。
今はピーチしか見かけなくなったけど,そのピーチをぼくは珍重している。

● とある爺さまと話をした。彼は木の芽を取りに来たらしい。今年は1週間早い,と言っていた。
 そういえば,この辺は5月の連休が田植えの書入れ時になるのだが,すでに田植えを終えた田んぼもあった。作業中の人もいた。桜も早かったしね。

● 馬頭に来てしまえば鷲子山は近い。293号をしばらく行って,県道矢又大内線に入ってすぐだ。が,遠回りして行くことにする。大内,大那地を走ってみたいのだ。理由は単純。車でも走ったことがないからだ。
 で,馬頭市街を抜けて,県道矢又大内線の終点側から走ってみた。大内川に沿って上流に向かうことになる。

● 大内はかつては林業が盛んだったのだろうが,今や限界集落に近い状態になっているのではないかと思っていた。ところが,全然そうじゃなかった。ぼくのイメージでは豪邸といっていい邸宅がそちこちにある。○○城と名付けたくなるような家もある。
 車があれば10数分で馬頭の市街地に出ることができる。僻地というのは,それだけではたいしたハンディにはならないのだろう。問題は,車を使えなくなった高齢者か。

● 途中から道路のセンターラインが消え,大内から大那地に入る。さすがに人家もまばらになる。
 この道路,車の交通量も少ないし,勾配も緩やかだ。山あいの日本の原風景(たぶん,それは幻想だと思うのだが)を堪能できる。もう一度といわず,何度でも走ってみたい道路だ。

● “鷲子山まであと3km”の表示があるところから,少し勾配がきつくなる。ここから先は大型車通行不可。大型車が通行できるだけの幅員がない。
 喉がカラカラになってきた。が,神社に着けば御神水が飲み放題のはずだ。楽しみだな,御神水。

● 鷲子山に着くと,黄門道路の標識があった。水戸黄門が歩いた道路だという。ので,ぼくもそこを歩いてみることにする。
 自転車は押すしかない。MTBやCXBなら走れるかもしれないけれど,神域に入っているのでやはり自転車からは降りて歩いた方がしっくりくる感がある。

● 黄門道路が終わるところに,亀井戸なる水飲み場があった。さっそく御神水だ。かけつけ3杯。天然の湧き水ってのは,水道水に比べるとトロッとしてますな。

● 神社もマーケティングには苦心するのだろう。真岡の大前神社は日本一の恵比寿様というキッチュなものを作って,御利益なさげ感を醸してしまっているが(それを目当てにやってくるバカがけっこういるようだから,戦略としては成功),鷲子山上神社はフクロウを前面に立てている。そこここにフクロウがいる。不苦労というわけだ。

● 苦労が人を育てるというのをあまり真に受けない方がいいと思うし,しなくてもすむ苦労はしない方がいいに決まっているのだが,とはいっても人生に苦労は付きものだ。
 おそらく,万人に平等に降り注いでいるはずだ。自分だけと思ってしまいがちなんだけどね。
 逃げようとしても苦労は追いかけてくる。その速度はマッハを超えるので,逃げおおせることはできない。逃げないで迎え撃つのが正解だ,と,この年になって思う。

● 鷲子山上はパワースポットだという紹介もされる。いい加減にしたらどうかと思っている。自分が今いるところがパワースポットなのだと考えておけばいいではないか。
 この世界のどこかにパワースポットと呼ばれる場所があって,そこに行けば元気をもらえる,健康になる,運気がよくなる,寿命が延びる,などということのあるわけがない。元気も健康も運気も寿命も,自分の内側にあるものだからだ。パワースポット巡りをするほどの暇があるなら,それこそ運動でもした方がずっと効果的だろう。

● ま,最後の最後は神頼み,厄払いということか。でも,最後の最後にしておかないとね。まずは人事を尽くさないと。
 冷静に人事を尽くすなんてできないからね。人事はドタバタと尽くすしかないものだ。

● お守りを2つ買った。ひとつは実家の母親に。もうひとつは,職場に多事多難だと泣いている人がいるので,その人に。
 言うも愚かだけれども,こういうものは神社に寄付するつもりで買うものだ。お守りで,多事多難に泣いている人が泣かなくてすむようになることはない。あたりまえだ。
 ただし,気にかけてくれてた人がいたと知ることで,多少は気分が晴れるかもしれない。

● 復りは烏山経由。神社から293号に出る道は2つある。ひとつはここまで走ってきた県道矢又大内線を通るルート。もうひとつは,美和村(今は常陸大宮市)の鷲子に出るルート。烏山に出るなら後者。
 ちなみに,車で来る場合は,前者は出口,後者は入口となっている。どちらも幅員が充分にあるわけではないので,来るときはこちら,帰るときはこちらと神社側で決めているようだ。

● 快適な降り。けっこうな勾配だ。で,思った。逆にここを登らなければならないとしたら,ぼくの脚力ではかなりきつい。っていうか,無理だろう。たぶん,押して歩いたのではないか。もうひとつのルートも同じかもしれない。
 大那地経由の遠回りで来たのは正解だったかも。距離をかけて勾配を稼いだから,たどり着けたのかもね。

● 293号に出てからも降り。県道烏山常陸太田線に入って,大沢経由で烏山の市街地に出る。ここもまた降り。すべては那珂川に向かって降っていく。
 鷲子集落から烏山高校に自転車通学している高校生がけっこういるんじゃなかろうか。部活が終わった後に,この道路を登って帰宅するのか。相当に酷だなぁ。っていうか,運動部に入らなくても,通学だけで充分すぎる運動量になりそうだ。

● というわけで,鷲子山上神社から烏山まではあっという間だった。
 ここまで走ってくると,那珂川のほとりにあるわずかな平地が烏山の市街地なのだとわかる。四方から人々が降り集ったのが烏山なのだろう,と想像してみる。

● もちろん,那珂川の水運もあった。かつて,那珂川の左岸側は水戸藩だった。徳川様の御領地の僻遠に住む人たちが,那珂川の対岸に光るあまたの灯りを見て,川の向こうには何があるのだろうと憧れを抱き,行ってみたいものだと思ったに違いない。
 その程度には烏山は栄えていた。“町”だったのだ。四方の人たちにとって,“町”はすなわちハレの場だった。さほどに遠い昔の話ではない。昭和40年代の前半くらいまではそうだったような記憶がある。

● かといって,その頃に戻れればとはまったく思わない。屋形船を那珂川に浮かべて大人が楽しんでいた。売春防止法以前は,烏山には遊郭もあったのだ。いずれも男の遊び場であって,女は遊ばせる側に回ってお金を稼いでいた。
 今は寂れてしまった烏山だが,それでも今の方が,人々の幸せ度は高いだろう。なにせ,人口の半分は女なのだから。
 ま,遊びも才能だけどね。遊べる人は,どんな環境でも遊べるものだと思うんだけど。

● 烏山駅前のそば屋で遅い昼食。念のために申しあげておくけれど,本格蕎麦屋ではない。立ち食いに近い。というか,テーブル席もあるけれど,立ち食い店だ。
 ぼくはここのうどんがわりと好きで,烏山に来ると,だいたいは立ち寄ることにしている。オーソドックスに天ぷら(かき揚げ)うどんがよろしいかと思う。が,今回はカレーうどんにしてみましたよ。
 うどんが少し緩い感じがした。茹ですぎたのか,もともと緩いうどんなのか。後者だとは考えづらいが。

● 神長トンネルを避けて旧道を走ってみた。登って降ることになるんだけど,トンネル内を走るよりいいかな,と。それに,旧道は子供の頃から何度も通った道だ。
 途中にあるため池はぼくの原風景(?)のひとつといってもいいものだ。そこで遊んだことはまったくないんだけど,どれくらい深いんだろうとか,何が住んでいるんだろうとか,落ちたら死ぬのかなとか,ま,いろいろとね。
 そのため池,昔と同じ姿でそこにあった。水が涸れることもなく。

● しばらくご無沙汰している実家に立ち寄って,最期の山越え。熊田(旧下江川村)から南大和久(旧荒川村)への峠越えだ。高校生のときは,ここを5段ギアの“セミドロップ”の自転車で越えていた。押して歩いた記憶はないから,どうにかこうにか越えていたんだろう。
 はるかに年を取ってしまった。乗ったまま越えられるだろうか。自転車はこれで越えられないなら,もう他にないといってもいいロードバイクだ。
 リアを最も軽いギアにして,フロントも小さいのにチェンジ。ギア比を最も高くしてヒコヒコと登り切ることができた。

● 田野倉から鴻野山までの県道宇都宮烏山線が最期の難所。そこが何で難所なんだよと言われそうだけど,だらだら坂がずっと続くのだ。
 20インチミニベロでここを走っていたときは,途中で休まなかったことがないほどだ。だいたい夏場なんだけど,けっこう消耗するのだ。
 でもさ,ロードで走っててここで休んでたら,みっともないこと夥しいよね。そういうことにはならずにすんだんだけど,坂には極端に弱いようだ。もうちょっと速く走れてもよさそうなものだと,われながら思うんだけどねぇ。

● もしぼくが起業することがあれば(百パーセントないと思うが),業種のいかんを問わず,ヘタレ通運株式会社という名前にするだろう。ピッタリだもん。
 この世には坂バカと呼ばれる種族が棲息しているらしい。日本国内でも棲息が確認されている。坂を見れば登りたくなるという,世にも不思議な種族なのだ。ぼくは上り坂と向かい風は避けたいもののワン・ツーだけどなぁ。

●このようにして,無事に帰宅した。労力的には,八溝グリーンラインが前半で,それ以降が後半。だいぶ走ったと思えるんだけど,スマホアプリによれば81kmしか走っていない。通勤の1往復半にも満たない。そんなものか。距離感覚の修正が必要だな。
 消費カロリーも770。通勤片道分と同じくらいだ。これはおかしいだろ,全然おかしいだろ。

● 紫外線もたっぷり浴びた。半袖のTシャツと半ズボンで走っていたのだ。小学校の臨海学校に参加したときのように,1日で日に焼けた。皮膚が老化するとか,皮膚がんになる可能性が高まるとか,そんなことはどうでもよろしい。紫外線が多い時節には紫外線を浴びるがよく候,と存ずる。
 ただし,これからは熱中症には注意しないといけない。水分をこまめに取ることは必須。無帽は無謀。

2018年4月17日火曜日

2018.04.15 歳のせいか

● 今日は宇都宮市立南図書館で映画,錦糸町のすみだトリフォニーで東京楽友協会交響楽団の定演があった。どちらにしようかと形だけは迷ってみた。
 で,南図書館に行ったんだけど,普段の自分なら,間違いなく錦糸町に行っていたはずだ。東京に出るのを避けてしまったわけだけど,その理由が問題だ。

● つまりですね,13日(金)に自転車出勤した疲れが,中1日おいても抜けないんですよ。
 かつて真岡に勤務していたとき(7年ほど前)は5日連続で自転車で通勤できたこともあるんですけど(かなりレアではありましたが)。
 これね,歳のせいだってことにすると,それで話が終わってしまう。それではつまらないから,いろいろ理屈をこねたいわけです。

● かつてはミニベロだったから,さほどに速度も出せなかった。その分,余力が残ったんだと思うんですよ。
 ロードバイクは舗装道路をとにかく速く走るためのもので,実際に速く走れるんだけれども,そうするとそれなりのエネルギーを消耗するんじゃないでしょうか。
 結局,ミニベロでもロードでも“距離×速度”に要するエネルギーは同じで,ロードに替えて速度が上がった分だけ,こちらの出力が増えて,それが疲労に転換しているんじゃないか,と。

● うーん,苦しすぎる理屈だなぁ。速度が上がった分,所要時間は減っているんだから,仕事量は変わらない。したがって所要エネルギーも変わらないわけだもんなぁ。
 歳のせいかぁ。いやだ,いやだ。

● 疲れるのは復路に原因がある。往きは下りなんですよ。五行川を下流に走って行くんだからね。復りは逆。
 往きは1時間12分のところ,同じ行程を復りは1時間45分かかっている。平均速度も16km/hになる。体感ではフラットなんだけど,このあたり身体は正直に反応しますよね。
 13日は向かい風もあったし,夜間走行にかかるので,どうしたってタイムは落ちる。その分,ペダルを漕いでいる時間も長くなる。結果,疲れる。

● 復路も20km/hで走れるようになりたいね。そうなれれば,速度的にはブルベエントリーの資格ができたと,自己認定することにしたいと思っているんですけどね。
 そこから先は速度よりも戦略の問題になってくる。っていうか,ぼくの年齢や体力だとそれ以上の速度は出せないと思う。

2018.04.14 自転車通勤の利点

● 高齢になっても,脳と筋肉は鍛えれば成長するらしい。神経細胞は20歳を過ぎれば減る一方だと長年考えられてきたけれども,どうやらそうではなく,歳を取っても新しい神経細胞が生まれているという研究結果も発表されたようだ。

● 先週までインドア専門だったぼくが言うのも何なんだけど,自転車はいいぞ。今の時期がベストシーズンだ。
 人間の筋肉の7割は下半身にあって,その筋肉を使うことになる。
 直に外界に接する。その外界が常時変化するから,それだけで皮膚や視覚や聴覚から入ってくる情報は膨大だ。バランス感覚も刺激される。とっさの対応も求められる。
 そのすべてが脳に行くのだ。自転車ほど脳トレになるものはそんなにないと思う。
 しかもだ,ジョギングやランニングのように膝を傷めることがない。歳を取っても継続が容易だ。

● ジムで自転車を漕ぐのは全然ダメだ。あれは肉体のトレーニングにはなるけれど,脳を刺激しない。風景が変化しないのだ。風もない。身体に入ってくる情報量がまるで違う。
 しかも,ジムで自転車を漕ぐとお金を取られる。本物の自転車なら10万円程度の初期投資は必要だけれども,維持費はごく安くてすむ。これほど効果があって,コストパフォーマンスがいいものは,他にないだろう。

● 運動するために運動の時間を作るというのは,ぼく的にはあり得ない。運動はそれ自体を目的にするものではなくて,何かをするための手段であるべきだ。
 自転車通勤はその点でも格好のものだ。運動を終えた時点では職場に(あるいは自宅に)到着しているのだ。目的は通勤なのだ。そのついでに運動もできているというのがいいのだ。

● ところで,自転車通勤をする目的のひとつにダイエットがある。22歳のぼくは体重が54kgしかなかった。極端な痩せ形だった。食べても太れなかった。
 おやっと思ったのは30歳に近づいた頃だろうかなぁ。背中に肉が付いたかなと思った。同時にウェストが太くなってきた。ぼくのウェストは60cmだったのだ。
 それからは面白いほど,ズンズン成長した。もちろん横に,だ。でもって,今は70kg超。内臓脂肪の塊だ。

● 54kgはさすがに痩せすぎだけど,60kg程度に落とせれば体が軽くなって快適だと思うね。ついでに,血糖値ももう少し下げたい。
 以前,あるドクターに「年をとってからの血糖値は運動だけでは下がらないんだよ」と言われたことがあるんだけどね。そうじゃないことを証明してやろうじゃないか,と思っていてね。やっと再開できた自転車通勤でさ。
 週3回できれば,次の人間ドッグで結果を示せるんじゃないかと思っている。

2018.04.13 ロードでの自転車通勤,2日目

● 自転車通勤。“runtastic”によれば,28.77kmを1時間12分。前回(10日)比で20分の短縮。平均速度は23.9km/h。自己ベストを大幅に更新。やっホイホイ。
 消費カロリーも前回より4割増の767Cal。スピードを上げると,脂肪もよく燃えてくれるのか。この点については,若干,体感と異なるのだが。

● やっぱ,ロードは違うんだな。サドル交換効果もあるかも。ケツの心配をしながらペダルを漕がなくてもよくなったから。
 一度走って身体が思いだしてくれた,ってところもあるかもしれない。ただし,追風参考っぽいかも。

● と,喜んでいるんだけど,ロードバイクの場合は30km/hで巡航するのがあたりまえのようなんですね。ネットにはたとえば次のような文章があった。
 私が思う,ロードバイク初心者が目指すべき速度は…30km/hです!(無風) 世界トップの選手の速度と比べるとだいぶ劣りますが、一般的に街中で使われているママチャリが大体20km/hくらいで走っているので,見た目的にはかなり速いと思います。 ちなみに,最高速度ではなく巡航速度です。1時間くらいの時間ならそれくらいの速度で維持できるというくらいの速度が巡航速度の基準としていいでしょう。
● 読みづらい文章だな。それは別にしても,どうもイマイチ信用できないところがあるぞ。
 「ママチャリが大体20km/hくらいで走っている」って,そんなママチャリ,見たことねーわ。15km/hで走っているママチャリを見たら,だいぶ出してるなと思うんじゃないか。
 初心者が「世界トップの選手の速度と比べるとだいぶ劣」るのはあたりまえだよなぁ。世界トップの選手を持ちだすなよ。あいつら,人間じゃねーだろーがよ。怪物だ。

● でも,ググった結果では,30km/hというキリのいい数字がどうやら幅を利かせているらしい。初心者が目指すべきが30km/h。それがロードバイクの世界なのか! 30km/hで巡航するのは,ぼくにとっては夢物語だ。
 っていうか,そんなスピードは要らない。年齢も年齢だしね。人と比べても仕方がない。自転車を修行にしてどうする? 楽しい,気持ちがいい,というのが基本だ。
 そうじゃないと続かない。そうであっても,ぼくなんか続かなかったのだ。ブランクが何度もあるのだ。

● ただ,目標はあってもいい。それがブルベで,ブルベは15km/hで走れば完走できるようになっている。ただし,300kmや400㎞をずっと(休みなく)走り続けた場合だ。
 これだけの長距離になると,しばしば休憩するだろう。食べなければならないし,出さなければならない。そのうえ,疲れる。一般道を走るんだから,信号待ちもしばしばある。

● となると,25km/hで巡航できるくらいじゃないと完走するのは難しいかな,と思える。ぼくの自転車通勤だと行程の3分の2はサイクリングロードなんだから,平均速度で25km/hを出せるようになることが,当面の目標だ。
 で,今日の数字を見ると,行けるかもしれないと思えてきたのが嬉しいぞ。

● それができれば,あとは足のスタミナの問題。長時間サドルの上に座っていられるようになればいいだけだ。
 それは,真岡までの自転車通勤を継続できれば自ずと備わってくるだろう,と楽観的に考えている。

2018年4月14日土曜日

2018.04.12 サドル交換

● 本日,定休日。自転車をいじってみた。サドル交換。かつて乗っていたミニベロのサドルを外して,ロードに付け換え。
 10日の復路の感じからすると,おそらくそのままでも大丈夫っぽいと思えるんだけど,大丈夫じゃないかもしれない。大丈夫じゃないかもしれないと思うことが,自転車を漕ぎだすのを妨げるかもしれない。それは避けたい。

● これをやると,デザインや色合いの統一性は甚だしく損なわれることになる。実際,実にどうも間抜けな印象になってしまった。サドルだけ妙にダサいんですよ。重ったるい。
 が,ケツが痛くなるよりマシだ。無理をすることはないからね。少しの無理でもね。

● 若干の工具が必要なので,地元のカンセキに行って,スパナなんぞを買ってきた。で,作業を終えてから必要な工具はすでに手元にあったことに気がついた。
 作業中,ネジを緩めるにはどっちに回せばいいんだっけ? と戸惑う局面が何度かあり。

● 老人性痴呆の始まりか。
 って,そんなことはあらへんで。そういうことってわりとありません?
 ん? ぼくだけ? そうですか。そうだとするとヤバイかも。

2018年4月11日水曜日

2018.04.10 尻が痛くなる問題

● 8日に自転車販売店から自宅まで乗って帰るときに,一点だけ不安がよぎった。尻が痛くなる問題,だ。
 50歳を過ぎて自転車に乗った初日にこれに襲われた。自転車を始めた人が必ず経験する通過儀礼のようなもので,我慢していればそのうち消える。
 けれども,我慢できる人は極めて少ないだろう。ひょっとすると,ここで自転車をやめてしまう人もいるのじゃないかと思う。

● 対応策は柔らかいサドルに交換すること。これで痛みは出なくなる。しばらくしたら,元のサドルに戻す(柔らかいサドルは力を逃がすらしい。完全に駆動力に変えるには硬い方がいいらしいのだ)。
 と,あら不思議。あんなに痛かった痛みが出なくなっている。一度出ると,もう出ないもののようなのだ。

● ところが,さらに硬いサドルになると,どうなんだか。痛くなりそうな予感があったんですよ。
 往きは問題ない。耐えられる。問題は復りだ。で,その復りなんだけど,何とかもったというか,サドルを交換した方がいいかなという状況だったというか。

道の駅はが
● “道の駅はが”で休憩してしまった。足は大丈夫だったのだが,尻が少し休んでくれと悲鳴をあげているようだった。
 休憩後の後半はけっこうきつかったです。ダンシングをするにも限度がある。腰を浮かせてケツをサドルから離したり,騙しだまししながら,どうにか帰り着いた。
 かつてのようなひどい状況ではなかったので,我慢の限度内かとは思う。あと2,3回乗れば,慣れるかもしれない。

2018.04.10 復帰第1戦-自転車通勤

● 8日に買ったロードバイク。9日から通勤に使うつもりだったんだけど,朝にサドルの高さを調整してたら,意外に時間がかかってしまって,今から自転車で行ったんじゃ間に合わないや,という時刻になった。
 ので,今日(10日)が復帰第1戦になった。

芳賀町の金井橋。ここからサイクリングロードに入る。
● 昔取った杵柄だから,身体が憶えてくれているだろうとタカを括っていたものの,1年以上まったく乗っていないし,それ以前もたまに10㎞程度を走るだけになっていたからな。
 走っているうちに,ブレーキレバーの使い方,ギアシフトの仕方はだいたい呑みこめたと思う。こういうのは教えてもらわなくても何となくわかるものだ。

“道の駅はが”と牡丹桜。ここがちょうど中間地点。
● 今までは20インチのミニベロを乗り継いできた。極安物でギアも7段しかなかった。
 それで走っていたときは,調子がいいなと思うとき(つまり,追い風を受けているとき)でも20km/hしか出なかったんですよ。普通は18km/hも出れば上々。
 で,もう少し速く走れればなぁと思ってたんですよ。20インチから700Cに換えればスピードも出るだろうし,もっと重いギアがあればさらに速くなるんだろう,とね。

サイクリングロードは菜の花ロード。
● それがロードを買った理由の大きなひとつ。今度のは「リア11段×フロント2段」の22段変速。フロントを動かすことはまずないんだけど。
 ところが。実際に走ってみると,一番重いギアと二番目に重いギアに入れることはどうもなさそうなんだよね。ぼくの脚力ではどうにもならないっていうかさ,制御できない。

● となると,自転車の性能を活かせないわけだよねぇ。問題は自転車ではなくて人間エンジンの性能だと知った。速く走れなかったのは,自転車のせいじゃなかったようだ。
 ぼくとロードの関係は,猫と小判あるいは豚と真珠のそれに等しいかもしれない。

真岡鐵道の鉄橋。ここまで来れば,ゴール(?)は目と鼻の先。
● スマホのアプリで走行ログを録る。かつてはGoogleの“My Tracks”を使ってたんだけど,Googleがそのサービスをやめてしまった。で,“runtastic”を使うことにした。
 ただ,GPSロガーアプリっていうのは,意外に不正確というかね。同じコースを走っているのに,表示される距離が毎回,違ったりする。往きと復りでも違うし。まぁ,それでも参考にはなりますからね。

● それによると,28.79㎞を1時間31分かかっている。平均速度は18.9km/hだ。
 途中で水分補給のための休憩をいれたし,一般道との交差部ではたいてい車通過待ちで停まることになるので,走行中の速度は20km/hには達していると思うんだけど,これじゃロードを活かしているとはとても言えない。ガックシ。
 18.9km/hなら,ママチャリで走りきる猛者もいるかもしれない。相当な猛者だけどね。

● 25km/hで巡行できるようになれば理想なんだけどなぁ。かなり無理目の水準だけど,それくらいで走れるようになれば,ブルベ挑戦が視野に入ってくる。
 ブルベっていうのは,定められたコース(200㎞,300㎞,400㎞,600㎞)を定められた時間内に完走できるかどうかっていう,何ていうんだ,レースではないんだけど(順位はつかない),長距離ライドイベントのことです。
同一シーズンに4種とも完走できればSR(シューペル・ランドヌール:英語だとスーパー・ランドナー)の称号がもらえる。もらっても,腹の足しにはならないんだけどさ。

● 自転車通勤はそのための練習を兼ねるという位置づけ。が,これじゃぁ,その意欲も失せてくるなぁ。ぜんぜんダメだわ。
 でも,まぁ,復帰第1戦だからね。ここで結論を出すことはないよ,と自分を慰めておきたい。とにかく冬眠から醒めたのだから,それだけでも今は良しとしないと。

2018.04.08 人生初のロードバイクを買った

● ベルモールの「DEPO」。ついにというかやっとというか,買いましたよ。人生初のロードバイク。台湾の巨人,GIANTのCONTEND SL1。ただし,3割引になっていた2017年モデル。リア11段。
 前後のライトを付けて,防犯登録とかも含めて,111,620円でござった。エントリーモデルにしても安すぎないかというご懸念もあろうかと思うけれど,ぼくなんぞにはこれで充分。今までは29,800円のミニベロに乗っていたのだ(といっても,この1年余はまったく乗っていなかったのだが)。

● 当然,自宅まで乗って帰ったんだけど,ギアシフトの仕方も違うし,わりと戸惑うところがあった。が,そういうものはすぐに慣れる。
 サドルの位置がちょっと低いようだ。これも明日,調整しよう。

● 明日から片道25kmをこれで通勤する予定。っていうかですね,昨年からの今の職場に勤務するようになったのは,自分の希望によるものなんですよ。自転車通勤をするつもりで希望したんですよ。なのに1年間を虚しく過ごしてしまったわけなんでした。
 その理由のひとつは,ミニベロのブレーキの利きが甘すぎることだ。勾配のきつい下り坂では,ブレーキはないも同然。なぜ利かないかといえば,前ブレーキの左右のクリアランスがアンバランスなこと。
 直せばいいんだけども,ぼくにはそのやり方がわからない。ネット通販で買ったものだから,自転車屋に持ち込むのも憚られる。

● 自転車保険にも加入した。以前は日本サイクリング協会の会員になると,自動的に保険にも加入したことになったんだけども,今は会費とは別に保険料がかかるようになっている。それでも,サイクリング協会の会員になるのが,最も格安ではないかと思う(すべて調べたわけではないけどね)。

● というわけで,目指せ! 体重10kg減! 体内年齢29歳!