2018年5月26日土曜日

2018.05.24 茂木町の深沢を走ってみた

● 本日定休日。晴れ。無風。わが愛車(ロードバイク)が,どこでも君の好きなところに連れてってやるよ,乗りなよ,と誘っているようだ。
 いや,別に誘ってはいないんだけど,10日に烏山の解石神社の奥宮に辿り着けなかったのが気になっているので,そのトゲを抜いておこうと思う。
 で,10日と同じコースで烏山の下境に。途中,龍門の滝で給水休憩。

● サイクリングの肝はスピードとタイムを頭から追いだすことだと思う。ヘタレはヘタレなりに気にしてしまうものだ。
 が,トレーニングのために出かけるんじゃないんだから,ゆっくり走って,時間を贅沢に使う。これが楽しく走るコツというかね。
 ぼくの場合だと,スピードとタイムを縮めて喜ぶのは通勤で走るときだけにとどめておきたい。

● 解石神社の前に,稲積神社にも行っておくことにした。入口が少しわかりづらい。神社はあそこにあると遠くからでもわかるんだが。
 ここに来るのは半世紀ぶりになるはずだ。小体な神社だが,神社は大伽藍ゆえに尊からず。いかにも村の鎮守の趣。

● 解石神社の奥宮。前回,いくら何でも来すぎていると思ったところから,さらにかなり登ったところにあったんでした。中腹ではなくて頂上にあった。
 そりゃそうだ。奥宮を中腹に作ってしまうようなズボラを,昔の人はしなかったろうからなぁ。
 中腹にあったと思いこんでいたのは何ゆえか。この記憶の変容はなぜ起きたか。

● ここが解石神社の奥宮への登り口。この石段を登りきったところで90度方向が変わる。
 写真だと斜度のきつさがよくわからないけれども,かなり急。手すりは途中でなくなる。が,8合目くらいから歩きやすくなる。
 そうして登っていくと,奥宮の屋根が見えてくる。参拝するための平地はわずかしかない。うっかりすると転落する。そこま
でのうっかり者はいないと思うが。
 ここから花立峠はかなり近い。

● 今回は小木須には出ず,このまま県道那須黒羽茂木線を茂木まで走ろうと思う。那珂川にそった道路で,下流に向かうわけだから,基本は下りなのだろうと思ってた。
 ところが,まるでそうじゃない。小原沢に入ると延々と続く上りがあった。車では何度か走ったことがある道路なんだけど,車だと勾配なんか気にしませんからね。

● ここまでも山越えはあった。でも,ぼくの脚力でもギアを余して登れる程度のものだ。が,ここでは途中で足を着きそうになった。勾配がきついからじゃなくて,上りが長いからだ。どうにかこうにか登りきれたのは,我ながらエライぞ,オレ。
 那須黒羽茂木線は主要地方道なのだが,このあたりではそんな面影はまるでなくなる。元々あった道を勝手につないで,ナントカ線という名前を付けてるわけだけどね。

● 茂木町との境に木戸不動尊がある。一度見たことがあって,妙に記憶に残っているというか,すごいものだなという印象があるというか。
 ので,今回,二度目の拝観。拝観料なんか取らない。管理人もいない。訪れる人もそんなにいないだろう。

● 天狗の面が印象的なんですよね。“天狗=修験者”だとぼくは単純に思っている。ここも修験道から始まっているのだろう。もっとも,修験道とはそも何かというのを,よくわかっているわけではない。
 にしても。こんなところによく造ったものだ。ここじゃなきゃいけない理由があったんだろうか。

● 茂木に入ると,そこは入郷地区。前回走ったのも入郷だった。山の斜面の下の方の家を見ながら前回は走った。今日は斜面の最上部ということだろうか。入郷は広い。隣の家に回覧板を届けるのも大変そうだ。昔は林業と狩猟で食べていたんだろうか。
 が,茂木に出るとスコン
と何か抜けたような明るさを感じた。峠のてっぺんに出て視界がドッと広がったからに決っている。茂木が明るくて,烏山が暗いわけではない。逆から来れば,烏山が明るそうに見えたはずだ。

● ここからはずっと下り。このあたり,「和の道」と呼ばれるようなんだが,何が“和”なんだ? 桜が植えられている区間があるんだけど,桜ゆえに和なのか。

● 茂木の市街へ。役場の前の道路や八雲神社の前の通りを流してみた。平日の昼下がりの茂木市街は閑散としていた。人がいないのだ。車は時々通っていく。
 数年ぶりの“道の駅もてぎ”。ここは一転して賑わっていた。茂木じゅうの人がここに集まっているのじゃないかと思った。

● 一将功なって万骨枯る,の趣もある。茂木の商店,食堂がここに集中して,そのために市街地はまったく空洞化してしまった。
 とはいうものの,時代に対応するにはこれしかなかったのだろうとも思われる。結果において徹底したスクラップ&ビルドが実現した。集積度は高まったが,スクラップされた分だけのビルドはない(たぶん)。

● 道の駅の「桔梗」でカツ丼セット。1,230円(めったにない昼食千円超え)。この店は蕎麦とわっぱ飯が売りのようなのだけど,そこでカツ丼を注文するという。
 このメニューはカツ丼が主役。カツ丼にハーフもり蕎麦が付いてくるのであって,もり蕎麦にミニカツ丼が付くのではない。どうでもいいことなんだけど。
 でね,蕎麦っていうのは少し食べればいいものだなと思ってね。東京に行った折には,“富士そば”で富士山盛りなんぞを注文して,これを完食できる間は健康ということだなどと,訳のわからんことをつぶやいているんだけど,いい蕎麦は少しでいいし,そんなにたくさんは食べられないものだな。

● 道の駅でだいぶ時間を喰ってしまった。解石神社の奥宮にも行けたし,木戸不動尊も見れたし,これで帰ってもいいんだけども,このまま茂木町を南下しようと思う。
 県道飯茂木線,深沢岩瀬線を走って,茨城県の岩瀬(桜川)に出るルート。逆川に沿って上流側に走ることになるので,基本的には上りになる。
 が,上りらしい上りは県境の200mくらい前からで,あとは緩い勾配の上り。那須黒羽茂木線の小原沢地内の上りに比べると楽だった。

● ここを走ってみることにしたのは,深沢地内を走ってみたかったからだ。でも,何となくダレてしまった。何でこんなことをしてるんだろうと思いながら走った。
 茂木までは解石神社の奥宮と木戸不動尊を見るというモチベーションがあったんだけど,一気に意気が下がった感じ。
 栃木県の秘境といっては失礼だけれども,奥地を走ってみたいと思ってるんだけど,何カ所か走ってみると,奥地はどこも似たような景観だとわかる。日本の原風景と言ってみても,何だか飽きてきた。

● 県境を過ぎると下りになる。この下り勾配がかなりきつい。幅員もぐっと狭くなる。岩瀬側から登らなければならないとなったら,ぼくには絶対に無理だ。押して歩くことになるだろう。
 2年前に八溝山に行ったときもそうだった。黒羽側から登って,大子側に降りた。逆だったら,登れなかった。

● 勾配がきつい分,アプローチは短い。あっという間に岩瀬の市街。
 県道岩瀬二宮線で五行川に戻ってきた。そこから先は勝手知ったるサイクリングロードだ。

● サイクリングロードからも見える長栄寺の山門。この山門以外は消失しているらしいのだが,よくぞこれを残したものだ。江戸初期の建立らしい。
 この姿はどうだ。山門は黙して何も語らないけれども,雄弁に何ごとかを語っているようにも思われる。

● 123.6㎞。ゆっくり走ったのと,休憩を取り過ぎるほどに取ったのとで,まだ体(力)が残っていた。7年前に同じくらいの距離を走ったときには,ヘロヘロになった。
 当時より体力が向上しているなんてことのあるはずはないから,あげてロードのおかげだと思う。ロードだから走れる。長い距離を楽に走れる。年寄りほどロードに乗るべきだ。ロードって,それ自体が補装具付きの自転車なのだ。

● 栃木秘境探検ツァー(?),難易度の低い順に進めてきたけれども,日帰りで可能なのはそろそろ終わりかな。200㎞を軽く走破できる脚力があれば別だけれども。
 それとも訓練を兼ねてもう少し粘ってみるかな。次は,鹿沼から粕尾峠まで登って,古峰ヶ原街道を通って帰ってくるというコースを考えているんだけどね。